天より下にありし者 交通誘導員 516目 豪雨はガードマンの涙です
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いや中止でいいじゃんと思わず顔を引きつらせてしまうような日であった。朝から寒く、9時から降水確率100%という最悪な情報を完全に知った上で現場に到着。振る様子はまだないが、天候はすでに怪しい。あと寒い。とにかく寒い。今日は詰め所前にてダンプ誘導。3台のカラフルなダンプをひたすら誘導する簡単なお仕事です。出入りで3×2=6回。ダンプは一度出ると30分は戻ってこない。

カモメ?ウミネコ?どっちかわからんが鳴きながら遥か彼方へ飛んでいく。雨がポツポツ振ってくる。ノロノロとカッパに着替え、ボーっと目の前を通り過ぎる車を眺める。早く終わんねえかなぁ。この日は2名だったが、Mさんは午前中だけで帰って行った。俺はここまで来たので1日分日当ゲットして帰るぜ。一昨日に大きめの地震があった。しかし、俺も嫁もファミレスからの帰りで仲良しの作業員君のLINEと母親の電話の連発でようやく危険度の高さに気が付いた。東日本大震災の時も地震の1週間前とかにやや大きめの地震があったらしいからな、今の俺の場所だとパッとは逃げられそうにない。

前日が休みで体力もあったから調子に乗って動画を連続で撮った。画質のいい自分の顔を見るのは何だか気持ちが悪い。この後、大豪雨になりムチャクチャに濡れる。とんでもなく降った。これはガードマンの涙である。

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