からっぽの世界/山田花子
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別に狙って買ったわけではなかったが、5月24日は山田花子先生の命日だったらしい。偶然とはいえ少し不気味だ。今生きていたら51歳とかそんくらいか。

ちびまる子ちゃんを読んでいると、山田花子先生の漫画が無性に読みたくなる。さくらももこさんの作品も短編集や初期作品は、意外と過激で、山田花子先生くらいブラックな展開も多かったりする。子供の頃は、イジメや不条理、大人の嘘や常識が萬栄していた。子供たちは混乱し、他人との違いに苦しむ。楽しい事や辛い事、よくわからない事が交差し、理解できずに大人になり、社会に出始めて意味が分かったりする。さくらももこさんの作品をよりダークにしたのが、山田花子先生の作品だ。

彼女の作品は、人間の本質を見抜き、社会の残酷さを赤裸々に描いている。普通の人達が見て見ぬふりをする、触れたくない部分だけをこれ見よがしに見せつけ、書きなぐり、容赦なく読者の精神に訴えかける。読者の中には不快になる人が数多くいる。と言うよりもそれが普通だろう。しかし、人間は『見てはいけないモノ』に常に惹かれる。見なければいいのに、見なくても済むのにわざわざ見てしまう衝動…。彼女の作品は、避けては通れない。どうしても見たくなってしまう。

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