☆食事中の方は閲覧注意☆
もちろん10月1日はうんこの日でも何でもない。この日は、遂にぼっとん便所の汲み取り作業を行うに至った記念すべき日なのだ。一般家庭は、水洗トイレが一般的である。ウォシュレットも付いており、うちの実家は自動でトイレの蓋が開く。古い家の場合、未だに、平成の今でさえ和式便所の家庭もある。悪口を言ってるわけじゃない。小学校や中学校も(今はわからないが)水洗の和式トイレがあった。レバーを引くなり踏むなりすれば流れるアレだ。さらに古い家の場合、水洗ではない和式便所、所謂ぼっとん便所というヤツが存在する。うんこをその名の通り「ぼっとんぼっとん」と墜落させていく。水で流す行為は行わず、ケツを拭いて、その紙は便所内に捨てれないので、燃えるゴミとして処分するか燃やすしかない(燃やすってw)。蓄積されたうんこに関しては、汲み取り屋さんなる人が回収してくれるらしい。ちなみに給料良いらしい。ちなみに我が家は、バキュームカーが入ることが不可能な位置にあり、車が入れる場所から100m以上距離があるので汲み取りは完全に無理。汲み取りを自分たちで行うしかないのだ。
「自分で汲み取りゃあいいんだろう」とは言っていたもののなかなか踏み出せず、住み始めて半年経過した今になってようやく動き出した。と言うより臭いが限界だった。蛆が沸かない薬を撒きまくっていたので蛆は発生しなかったものの大量のチョウバエが蓋を開く度に飛び出してくるのだ。糞の精霊である。しかも、こいつらは体にくっついてくるので排泄後に一緒に部屋に戻ってきたりする(;´Д`)虫よけの為に蚊取り線香をトイレ内で焚いているので煙の臭いもつく。なので使用の際は、全裸でトイレ内に入り、排泄後は風呂に入るか頭を洗うことになる。腹の調子が悪い時や風呂上がりにトイレに行きたくなった時は特に最悪。
ぼっとん便所の排泄物は、5メートル先にある使っていない畑の敷地に穴を深く掘って埋めることにした。嫁と作業着に着替え、物置からすくった排泄物を入れるバケツ2つ、すくう巨大なシャク2本(木の棒で先端がゴムになっている)を準備する。ぼっとん便所の外側にある中くらいの石と蓋らしきものを取ると井戸のようになっている。中から大量のチョウバエが飛び出てくる。中には大量のヘドロが…思い出しただけでも吐きそう(;´Д`)おおぇえぇえ
とりあえずチョウバエに出て行ってもらってる間に、畑に巨大な穴を掘る。横2メートル、深さ50センチくらいだろうか。そこそこ深い穴を掘る。嫁が調べた情報だとヘドロ状になると肥料として使えるようだが、モロうんこはダメとのこと。まぁ肥料として使うかどうかは別として長い一日になりそうだ。マスクを2重にしていざすくう。ヘドロの強烈な臭いが鼻腔を刺激する。墨汁の塊のような悪臭の個体をバケツに入れる。嫁はそれを先ほどの穴に流し込む。この作業を繰り返す。だんだんと臭いに慣れてくる。飛び散らないように、零さないように慎重な作業が続く。穴の手前をすくい、もう少し奥にシャクを伸ばしてみると、最近の排泄物が蓄積された山にぶつかる。さっきのヘドロとは異なり茶色が混ざる…うぶぇえぇ。すると…
うぐゃぁあぁあああぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(;'∀')ああああああああああああああああああああああああああああああああ
俺は嫁に話しかけようとして肺いっぱいにヘドロの臭いを吸い込んでしまったのだ。強烈な悪臭が鼻腔から喉を通過し、灰の中までたんまりと入りこむ。頭がくらくらとし、危なく気絶するところだった。ふらふらになりながら少し距離を置いてしゃがみこんだ。これはマジで危ない。その後、身体が拒否反応を起こし始め、手が謎の震えを起こし、動悸がするw疲れたわけでも暑いわけでもないのに嫁と二人で謎の汗をかきながら仕事を何とか終えた。シャクがぶっ壊れてしまったので次回(半年先くらいだろうけど)までに買わなくては。どこに売ってるんだろう。糞風呂になった穴に土を降りかけ仕事終了。全身が臭い気がするので、その日は温泉へ行った。
俺らの頑張りもあり、若干ぼっとん便所の臭いが収まった気がしないでもないが、気のせいだろうか…。ぼっとん便所専用の換気扇みたいなのがあるらしいのでつけてみようと思う。