2016年7月16日 沈む船に喜んで飛び乗る感じ2
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弟君と温泉で2人仕事の話をした。いつも嫁が間にいるので非常に珍しい展開だ。弟君は、大手不動産会社に4年間勤めている。名の知れた超有名企業だが、ノルマが厳しく、聞く限り弱肉強食の世界である。俺も1年間不動産で営業をしていたが、賃貸と戸建ての販売じゃレベルがまるで違う。人生で飛び切り高い買い物だから客の目もシビアだし、適当な判断や言動がトラブルになることもあるだろう。売れたとしても、その後のアフターフォローも必要だ。簡単な仕事はこの世にないが、難しい仕事はとにかく過酷だ。

先輩がとにかく出来るとしきりに話しているが、4年と13年では経験が違いすぎるのは明白だ。上司は、「若い頃の俺がお前くらいの頃はもっと契約をガンガン決めていた」というような話をしていららしいが、実際どんなもんか怪しい。最初からガンガン決めて、今もトップを走っていたら、もっと上の存在になっている気もするが。だいたい、どの業界でも上司は自分が残した過去の成功話しかしない。特に何度も同じ成功話を繰り返す奴は、それ以外に成功していない。自分が若い時の失敗話を軽くし、励ましながら自慢話をしてくる上司は信頼できる。失敗話しかもっていない奴は別だが。

若くして社会の歯車から早期リタイヤした俺は、偉そうに弟君に話すことはほぼない。俺に至っては人生で1年半以上仕事を続けた経験がないからだ。理由は様々だが、とりあえず「あんまり考えすぎずに働く」のが一番だと話した。これがすべてだと思う。俺が一緒に働いていた人間は、俺も含めてとにかくヤル気がない。1分1秒でも帰りたいし、向上心も団結力もない。明日会社が潰れてもヘラヘラしている。そんな人間としか働いてこなかった。世の中でいう「給料泥棒」という奴だ。頭が悪くて、要領が悪くて、思考完全停止の人間が、上司であり同期であり後輩であった。まるで怪獣図鑑や妖怪図鑑のようにひどい連中だった、俺も含めてね。4年勤めただけでも素晴らしい。彼は、工場や販売を考えているようだが、せっかく宅建を取っているし、不動産会社がいいような気がする。なんだか色々話しているうちに俺自身の人生の方が不安になってきたわ…。嫁が気になっている弟君の恋物語だが、まだ上映は先になりそうだ。出来たらいいんだけど…という話をしていた。俺は、友人に「俺は見据えた。もう彼女は作らない」と長時間に渡り熱弁をふるった当日に彼女を作った。どうしたら出会えるかは、聞いておきながら俺自身がよくわからない。風呂とトイレには多少引いていたが、我等のボロ家は意外と驚かれなかった。眠いので、すぐに眠る。

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