何でも金をかければ良いという問題じゃない。内容的は8割くらい「思い出のマーニー」と同じ。思春期の社会の社(社畜の社)の字も知らないような少女が、ハーフのおばあちゃんの家で過ごす。結構前に嫁と映画館で鑑賞した。当然の如く涙した俺と対照的にヘラヘラ笑っていた嫁が印象的な映画だ。
おばあちゃんの家が、今住んでる家くらい過疎っている。状況的には同じはずなのに我が家はどうしてこう廃屋みたいなんだろうか。作中で大事件は何も起きないが、糞みたいな日常から現実逃避できる作品だ。美しい大自然を背景にして、楽しくゆっくりな時間を過ごす少女とおばあちゃんが微笑ましい。ご近所に住んでいるゴロツキ風だけど心優しいキム兄演じるゲンジさんの強烈なキャラクターも見どころだ。少女のパパが、殺し屋1の大森南朋さん。あー殺し屋1見たくなってきた。死ぬほど見たけど。