朝から大豪雨。そんな中、初の警備員3名。今回は新しくお会いする方がいた。Yさんは37歳で警備員歴は約1年。同い年くらいかと思うくらい若かった。礼儀正しく真面目な印象で人柄も良い。今までで出会った人の中では一番良い。当初は真面目に現場担当者の話を聞いていたが、この現場がいかにメチャクチャかを後々痛感していた。
俺の現場は、基本的に作業員や担当者が言う事はほとんど違う。説明と何もかも違っている。なので油断して信じていると痛い目を見るのだ。まず様々な情報を聞き寄せてから自分なりに判断して行動しなければならない。信じられるのはいつでも自分自身だ。
右から来るか左から来るか?
ダンプかローラーか?
何時に来るか?
花火を上から見るか下から見るか?
全部の情報は来るまで分からない。いつ何処から来てもいいように準備していなきゃならない。細かい事を考えても埒が明かないので、自分が死なずに人も死なずに事故を起こさないのが目標だ。それ以外は、多少荒い感じでやっても問題ない。
雨が降ったり止んだりを繰り返し、何とか工事も無事終わった。Yさんの誘導は過去に見た誰よりもしっかりしていて勉強になった。毎日これくらい出来る人が来てくれればいいんだが、大体仕事の出来る人はどこでも重宝されるので、今回のようなレアケース(人員が足りないけど、中途半端な人じゃさばけない場合など)じゃない限りお会いすることもない。
ちゃんとした人がいる事を前提に言わせてもらうが、さすが警備員という仕事を選ぶだけあって仕事が出来る人はかなり少ない。もちろん俺も3ヶ月そこらのぺーぺーなので、完璧に出来ているとは言えない。しかし、一緒に働いている人達は仕事以前の問題を抱えている。服装がちゃんとしていないとか、旗を忘れるとか、仕事中にパチンコ行くとか、金を貸してくれと言い出すとか。仕事以前のマナーや常識が欠如している人が多い。出来ればもう少しまともな人と働きたいなぁ。