【ストーリー】
ハリウッドの大女優ハニーが謎の一味に誘拐された。その正体はセシル・B・ディメンテッド率いる映画狂集団「スプロケット・ホールズ」。彼らはメンバー全員が崇拝する映画監督の名前の刺青を体に刻み、世界中に蔓延する“腐った映画"撲滅のため“予算ゼロ"“究極のリアリティ"をスローガンに真の映画『狂える美女』の製作を企てる。その主演女優にされてしまったハニーは、映画のためなら命もかける彼らと、強大なハリウッドのスタジオ・システムとの闘いに巻き込まれていくうちに、真の女優魂に目覚めていく…。
ピンクフラミンゴのジョン・ウォーターズ監督の作品。友人から借りたのだが最高すぎて初見はガチで泣いた。何も感動することはないんだけど、心をぐっと鷲掴みにされた。アングラ映画を心から愛する変態集団(褒め言葉)「スプロケット・ホールズ」が、ハリウッド女優を誘拐し、無理やり自分達の映画に出演させる。メンバー達は、世の中に蔓延する腐ったゴミ映画に納得がいかない。俺も映画を見ていて非常にわかる。何億円もかけて糞みたいにつまんない映画が多いのなんのって。金をふんだんに使ってコレ?みたいなことはよくある。恵まれない子供が頑張る感動物語を上映している映画館へ殴り込みをかけて「糞つまんねーんだよ」と大暴れするシーンは快感w
見ていて感じるのは圧倒的な爽快感!!アングラ映画の復讐が気持ちよくてたまらない!!映画の常識を覆すパンクムービーだと俺は感じている。禁欲パワーで映画を作るキチ●イなスプロケット・ホールズが、汚い言葉をぶちまけながら暴れまわる姿を是非見てほしい。散々に否定されるメンバー達だが、彼らと同じように「常識に捕らわれたブッたるんだ映画」に満足できない人間がスプロケット・ホールズを支持し始めると、なぜか俺は涙してしまった。なぜ泣いたのかは分からない。とにかく嬉しかった。社会に認められなくても奮闘する一生懸命な姿を見ている人がいることが感動した理由かもしれない。まぁ、やり方は最悪だけど、それもクールだったりするwwモヤモヤした気持ちがスカッと晴れるので、イライラした時は見るようにしようと思ってる。映画自体が短いので鑑賞も楽だった。
ピンクフラミンゴ⇒感想
イレイザーヘッド(デヴィッド・リンチ)⇒感想