長岡花火大会 2017 ④花火鑑賞編

戻ると前の席との間に茣蓙がぴったりに置かれている。仲間みたいにくっ付けんなや。とりあえずシートが吹っ飛んでいなかったのが救いだ。周りはシートだらけで誰も戻ってこない。出遅れ組がぞろぞろと隙間にシートを無理矢理突っ込んでいく。悪魔だな。太陽は全く沈む様子がない。近くの露店で焼きそばと焼き鳥を買う。焼きそばが異常に美味しかった。だいたい露店の焼きそばは、肉ほとんどなしのヨレヨレのしけた野菜入りって決まってるんだが、普通に肉の盛りが良く野菜も美味かった。焼き鳥はまぁまぁ。髪の毛が入ってたのが-800点。

とんでもなく暑い。嫁が日傘の中で横になる。前の茣蓙に足首が乗っかっている。俺は気になってしょうがない。皆様はどうだろうか。嫁曰く「もし来ても『ごめんなさい』って言って足をどければいい」という事らしい。俺はとても苦手だ。別に有効な関係を茣蓙の持ち主としたいわけではない。俺は常にもめたくない。もめる要素は限りなくゼロにしておきたい。考えすぎかもしれないが、一応は人の敷地なわけなので足は乗せられない。何も問題は起きなかったが、やっぱり俺は出来ない。俺の母親もやるんだけど、神経が分からない。

炎天下を3時間味わい、段々何しにこんな場所来てるんだ。もう帰りたいと当初の目的を忘れるくらい疲れ果てたが、ついに太陽も今日の仕事を終えてお山に帰り始めた。お疲れ。さっきまでの地獄の暑さが嘘のように引いていく。感謝感激。シートには人が次々と戻り始め、露出度の高い女性たちに度肝を抜かれる。韓流アイドルの影響だろうか。地元民ではなさそうだ。それにしても祭り会場は凄いな。パンチラ、胸チラの嵐、しかも目の前で次々起きるので俺は俯き続ける。本人は気にもしないようだが、非常に困る。ワンピースの女の子に至っては完全にパンツがスケスケで大変なことになっている。

ズラリと並んだトイレが全部こっち向きなのもどうかと思う。俺も使用したが、老若男女が次々入っては出てくる。当たり前だけど。これを川側になぜ向けないのか。理由があるんだろうか。のり面に座っている観客から丸見えの状態はちょっといただけない。特に右端の男性小便器に至っては扉なしの丸出し状態。あれは流石に恥ずかしくて使えない(*ノωノ)小便姿を沢山の人に見られてしまうのだ。その前を通る女性も気まずいんじゃないだろうか。

それにしても、これだけ沢山の人間を眺めることもなかなかない。花火を見るという共通点以外は何も関わることのない人々だ。今度一生会うこともない。後ろでサングラスをかけちゃうガタイのいい渡辺謙に似たパパとその家族、ダメそうなママとガキ二人、今が一番楽しいであろう飲酒する未成年少年たち、今風のファッションと目立った髪型でキメてきた若者たち、ブスなカップル、フラフラと席に着く年寄り…。全員の共通点は『花火が見たい』それだけだ。ぶん殴りたい迷惑なクソ野郎、クソアマが数人いたがとりあえず割愛する。俺も誰かしらを知らぬ間に傷つけているかもしれないからだ。

無料席は斜め向かい岸にも同じようにある。あっちはナイアガラ席で、俺たちが座っているのはフェニックス席。ナイアガラ席は、ナイアガラの滝のような花火が綺麗に見れる席だ。パンクバンドDestroy All MonstersのNAIAGARA大ファンの俺だが、俺は長岡花火のフェニックスを見たいのでフェニックス席を選んだ。フェニックス席は残念ながらナイアガラを見ると橋で隠れてしまうが、その代りフェニックスを綺麗に見れる。

とにかく長岡の花火は大きい。地元で打ち上げる一番デカいラストの花火サイズをポンポン打ち上げていく。さすが日本一と呼ばれるだけあり迫力が違う。もう見切れないほど大きく広がった花火が空中を覆いつくす。スマホで撮影したが、あまりにもデカくて画面に全然収まらない。サイスだけでなく音も凄い。デカくて重低音。感動で震えた泣けた。

フェニックスも素晴らしかったが、全体を通して大満足だった。これが日本一の花火なのかと衝撃を受けた。今までの花火の常識を覆されたような気がした。来るのも帰るのもちと辛いが、来たかいがあった。来年も絶対に行く。この感動は忘れない。しかし、段々と後半になるに連れて帰りの事を考えてしまう。今から帰れば家に付くのは翌日の昼頃。あー嫌だ嫌だ。日帰りとか正気とは思えないな。花火の最中に人の前を通る糞どもは2度と来ないで欲しい。打ちあがってない時にコソ泥のようにコソコソ帰れカスが‼長岡花火に関わる全ての人に感謝しながら俺の長岡花火は終わった。