現場出入口で車両誘導をしていると、３年前を思い出す。ひたすら延々に来る10トンダンプを誘導し続けていた。多少もめることもあり、とにかく何の実りもない日々だった。そして、今も何一つ変わらない。３年前と全く同じだ。この日も２名体制だったが、別に１名でもよさそうな内容だった。帰りたい。
ダンプのペースも飽きるほどの待ちがあるわけでもないので、死ぬほど暇というわけでもなかった。それ以外に何もないので、妄想したりネタを考えたり、金の工面を色々考えては、ポケットに入れているメモ帳に書き綴る。元請けや作業員から見ればかなり異質だろう。仕事はちゃんとやってるので多分大丈夫。ちびまる子ちゃんに出てくるハマジのジジイみたいな爺さんが、急に車を現場の駐車場に停めて、ウロウロしていたのはビビった。しゃべると普通だけど、最初はキチガイが来たのかと思って、若干距離をとった。
目の前を『DMM.MAKE』を書かれた大きな箱を積んだトレーラーが走り去っていく。DMMという聞きなれた単語が気になり、調べてみると３Dプリンターとか出てきたので、そんな感じのヤツらしい。工事で使う何かを３Dプリンターで作ったりするんだろうか？知らんけど。
