映画鑑賞47 耳をすませば 
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ジブリ最高傑作にして伝説的映画と勝手に思っている。思春期の甘酸っぱさが全開で、恥ずかしさと鳥肌が同時に全身を駆け巡る。「おもひでぽろぽろ」程ではないが親とは大変見ずらい。「おもひでぽろぽろ」は、生理の話が衝撃すぎて、とてもじゃないが家族では見れない。

それに比べれば優しいもんだが、異性に対してぎこちなく、時に大胆にする反応や演出は経験がないが妙にリアリティーがあり、それが恥ずかしい。糞以下の俺もこんな青春時代はあり、中学時代に好きな女子を図書館に呼び、(友人も数人観客として遠くで見ている)勇気を出して告白したにもかかわらず、冗談だと思われて終わった。これ程までにふざけた自分の性格にガッカリしたことはなかったが、メンタルが異常に強かった俺は平然と翌日登校した。

そんな糞面白くないエピソードとは比べ物にならないほどメルヘンチックな本作は、猫に声をかけたり、コンクリートロードという曲を作ったり、舞台女優さながらの行動言動を平然とこなす少女が主人公だ。俺の好きなシーンは、出かける主人公に姉が3、4階だかから手紙を渡し、ニヤニヤして「彼氏~?」と聞くKYな主人公に対して「バカ」と冷めた言葉で吐き捨てる名シーンである。ちなみにほとんどの人が覚えていない。

後は「洞窟で宝箱を見つけた後に土砂崩れで生き埋めになった」という台詞も名言である。ラストの自転車で早朝の街をひた走るシーンは、最早恥ずかしさを通り越し、三島由紀夫の「潮騒」を彷彿とさせるすがすがしさだ。しかし、「心の中でしずくぅ~しずくぅ~って呼んだ」という天沢聖司の発言は少し気持悪かった。「耳をすませば」のスピンオフが「猫の恩返し」。直接の続編ではないが「耳をすませば」の主人公である月島雫が書いた物語となっており、「耳をすませば」に登場する置物や猫が「猫の恩返し」で活躍する。

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