映画鑑賞48 Dolls ドールズ
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まさか西島秀俊さんだと思わなかった。深夜にやっていたので見る。最後に見たのは10年くらい前になるので全然覚えていない。深キョンが出ていたことさえ忘れていた。覚えていたのは、ホーキング青山っていう障害者の芸人が出てくるって事だけ。ほとんど初見に近かった。最近、黒澤明監督の「夢」という映画を見た。とても似ている気がする。映画というよりも芸術とか美術の作品のようだ。「夢」は黒澤明監督自身が見た夢をオムニバス形式にした作品だ。「Dolls」も夢のような音楽や映像が静かに流れ、少ない台詞の中に様々な人間の感情が入り乱れる。だからといって雰囲気だけの作品ではない。北野武監督の良さがすべて詰まっている。北野武監督の作品は、登場人物の台詞が少なく、淡々と進行していく。たけし軍団はもちろん(笑)、津田寛治、大杉漣といつもの脇役達が抜群の味わい深さを演出している。「Dolls」では、三組の男女の人間模様を描いている。精神を病み、自殺を図り、記憶喪失になった恋人(菅野美穂)と放浪する男(西島秀俊)。トップアイドル(深田恭子)と熱狂的なファンの男(武重勉)。恋人を待ち続ける女性(松原智恵子)とヤクザの親分(三橋達也)。その中で特に俺が個人的に好きだったのはアイドルとファンの話。

トップアイドルで活躍していた深キョンが、ファンに目を刺されて失明する。それを知った熱狂的なファンが、深キョンのポスターを目に焼き付けた後に自分の両目を切りつける。失明したファンは、引退して心を病んでしまった深キョンへ会いに行く。その時の花畑で会話する二人のシーンがとても好き。後は、ジャケットにもある赤い紅葉のシーン。この鮮やかさや美しさは何度見ても心揺さぶられる。あーまた見たい。深キョンの眼帯姿も可愛くて見どころ。

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