映画鑑賞50 乱死怒町より愛を吐いて

誰が見ているかもよくわからないブログだが、映画紹介も50本目となる。本作は、パンクでアナーキーなヤクザコメディ。元ミドリのヴォーカル後藤まりこが主演を務めている。今から十年前、大阪の関西ゼロ世代にどっぷりと浸かり、アンダーグラウンドなCDを買い漁っていた。高校生だったので、今のようにネットオークションやフリマアプリなんてものも当然なく、ほぼ自力(自転車)で町まで行って買っていた。ブックオフやタワーレコードで、良いと思ったら新品でも購入していた。

ミドリのアルバム「ファースト」は確か中古で発見したと思う。たった6曲のミニアルバムだったが、価格分は十分聞いた。特徴的なヴォーカルの声と歌詞と曲のテンポが、耳に焼き付いて離れなくなる。曲数が少ないだけでなく収録時間も少ないので何周も聞くが全く飽きない。特に「お猿」「POP」は名曲であった。セーラー服で叫ぶ狂うLiveをしていたらしいが、その情報を知った頃には熱も冷め、次のアルバム「セカンド」は購入しなかった。

なんか面白い映画ないかなぁと探していた時に本作を発見し、キャストを眺めて即購入した。主演が後藤まりこ(ミドリ)ってなってる。他にも鳥肌実、鳥居みゆき、大塚明夫(声優)、コザック前田(ガガガSP)、クレイジーSKBも出ている。この面々だけでも十分こみあげてくるものがある。B級感漂う本作は内容も超絶B級意味不明であった。

ヤクザの抗争から何とか逃げ出したゴロツキの岡田(川本三吉)が、見世物小屋の舞(後藤まりこ)にかくまってもらい、辞めたメンバーの穴埋めに抜擢され、ケツから人形を出す芸をマスターする。そこにエキセントリックな登場人物が次々に現れる。

エログロナンセンス、シュール、ブラックユーモアが混じり合う理解不能な作品であるが、無駄にメンツと演出が豪華で笑える。ボーっと構えていると置いてけぼりを食らうので、常に食らいついて見なくてはならない。パンク、サブカル、アングラファンは必見‼寺山修司を現代版にしたような雰囲気もある。とにかくコメディなので楽しんで欲しい。豪華な出演者ほど本当にちょい役でしか出ないのもなんか良い。鳥居みゆきと古市コータロー(ザ・コレクターズ)の激しいパンクライブも超必見‼CDが欲しいくらい。あと全体的に後藤まりこが結構良い演技している。