無能の人・日の戯れ/つげ義春

突き付けられる現実。今の俺は、この作品集の主人公達と同じ。弱り切っている負け犬だ。将来の見通しが立たず、どれもうまくいかない。どうすればいいのか分からない。逃げ道を模索しても見いだせない。つげ義春の作品は、読んでいる時の自分によって彩を変える。今の俺はアルバイトしたてなので、あんまり元気じゃない。不安が渦巻いている。そんな時に読むつげ義春は、全く笑えない。自分だっていつ石屋として河原にしゃがみ込むかわからない。どの話も、つげ義春本人が主人公のようなもので、恐らく本人も投影していると思われる。

主人公たちはみな貧乏で、社会に適合できていない。仕事もなく、ただぼんやりとしている。ヒモだったり、無職だったり、蒸発者だったりし、現実から必死に逃れようとするが、現実(仕事、家族、世間体、金、女)が追いかけてくる。上手い話が入り込んできても騙されたり、うまくいかない。劣悪な環境の中で、悩み苦しむが何も解決できずに日々は過行く。そんな主人公たちを見ていると、なんだか自分も同じような境遇になりつつあるんじゃないかと不安になってしまう。今の状況が何年も続くなんて想像するのも辛い。

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