雨の日一名。こんな日もある。相変わらずの暇。呆然と目の前を流れる車を見つめていた。車にマタドガスのぬいぐるみを乗せている人がいる。俺がはっきりと覚えているポケモンは151匹。今はその数を遥かに凌いでいる。その大量に存在するポケモンの中でなぜマタドガスだったのか。しかし、世の中は色んな人がいるのでpixivで検索すればマタドガスが擬人化して大活躍する漫画が大人気だったりする。
ちょっと出入りを手伝おうと素手でカラーコーンを触ると汚い。あーもうだから止めときゃよかったのになー。元請けに飯の話をしてみる。自炊なのかと聞いたら、嫁を連れてきているとのこと。ですよねー若いイケメンの元請けに嫁いますよねー。そりゃそうだわ。半分が嫁いるらしい。やっぱちげえわ。
髪を奇抜に染めた作業員さんが、誘導の際に細長い棒のようなものを持っていた。ボタンが付いていて、それを押すと警笛のような音が大音量で鳴る。これは便利だ。話しかけてみると、現場の音が大きいと声が聞こえないからなんだとか。なるほどねーこんな便利な道具があるのか。勉強になったわ。あと宮下草薙の草薙みたいなオジサン作業員がいて、喋り方もそっくりで面白かった。「あぁ、外に泥が……あぁ、もういいや」みたいな。ちなみにこの人の笑顔がメッチャ好き。
今日もようやく終わり。Aバリを片付ける作業員さんが「Aバリがチ●ポやマ●コの形だったらなー」と言って笑った。そんな世の中を俺は望んでいる。
