2024年6月5日 入院俺日記2~基底細胞癌手術2回目~【9日目】
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 結構眠れた。5~6時間くらい。窓際からギリギリ太陽が差し込んでいる。またとないチャンスなので窓際に座って日光を浴びる。あー暖かい9日ぶりの太陽だ。太陽ってこんなに暖かかったのか。朝の回診で主治医がやって来る。経過は順調とのこと。本日の夕方に抜糸の処置アリ。おっとこれは退院が近いんじゃないでしょうか。まだ、ゲーム作ってないぞ。駿河屋で買ったヤツもまだ届いていないというのに。まあ、どうせすぐには退院できないでしょうけどね。ただ10日はかからなそう……多分。

 看護師さんのお陰で13時からシャワーを浴びられた。鼻の傷を押さえているテープ2か所を洗わなければ、髪も顔も洗っていいと言われる。こりゃありがたい。2,500円支払って理容室へ行かなくてもいい。9日ぶりのシャワーだ。せっかくなので身体を洗うヤツを購入しにコンビニへ行く。

 しかし、何をミスったのかタオルを買ってしまう。マジで意味ねえ。タオルなんかいくらでもタダでもらえるっつーのに。しかし、もう一度コンビニへ行く元気も体力もないので諦める。久しぶりのシャワーは格別だった。できれば湯船に入りたいがないのでしゃあない。溺れるのを防止しているんだろう。やむを得ず、さっきのタオルを濡らして体をゴシゴシ拭いた。

 シャワーを終え、顔のテープを剥がして新しく貼りなおす。

 皮膚を切り取ったほうの傷は海賊っぽくてカッコよかった。垣原(殺し屋1)みたいでイカすから残しててもいいかも。植皮した穴のほうはまだグロい感じ。午後の回診で見てもらう。両方のテープを貼りなおしてもらう。明後日、抜糸して翌日退院だそう。つーことはあと3日で帰れるのか。実質2日かな。ようやく希望が見えてきた。早く出所してえよ。

 午後、嫁が荷物を届けに来てくれた。駿河屋から届いた退屈しのぎのDVDや本だ。この入院のために買ったDVDドライバーも届いた。駿河屋から届いた中古品なのでアルコールで拭いたほうがいいと嫁に言われ、シール剥がしとアルコールで拭き作業。やっと拭き終えたのでアレハンドロ・ホドロフスキーの盟友フェルナンド・アラバール監督の初期作品集3枚組を鑑賞することに。

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今回の駿河屋の買い物のメインがこのDVDだった。無修正の完全版で、裏には……

※本作は15歳未満の方がご鑑賞いただくには、一部不適切な内容が含まれています。また作品の演出上ショッキングな描写が含まれております。15歳以上の方であっても、ご鑑賞は、お客様自身のご判断でお願いいたします。

 と書かれている。こりゃ、とんでもない作品だぜ。ちなみにアラバール監督は91歳でまだ生きている。今日は1970年フランスの作品「死よ、万歳」を見る。

 病院で見る映画タイトルじゃない。注意書き通りのグロテスク、ショッキングの過激な内容だったが、ホドロフスキー監督の作品、ソドムの市、殺し屋1が見られれば問題なく見られると思う。あと、過激な演出がある場面は画面をカラーから原色の色にしてくれるので、気持ち悪さが軽減する。この原色にする演出は寺山修司が初期の短編でよく使っていた手法で、寺山修司の短編映画をまとめた「寺山修司実験映像ワールド」でよく出てくる。

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 寺山修司がアレハンドロ・ホドロフスキー監督とフェルナンド・アラバール監督の影響を受けていたのは間違いない。 動物を殺して大量の血があふれ出し、それを浴びるシーンは本物の血や臓器なのでフルカラーなので、血に耐性がない人は無理かもしれない。15禁じゃなくて18禁だろ。母親が父親の頭にウ〇コをかけたり、人の目ん玉を貫いて食べるとか過激なシーンが連発する。ただ、全編通して神曲の嵐。最初から最後まで素晴らしい演奏が流れる。サントラがないのが本当に残念でならない。「死よ、万歳」を見ながら夜飯を食べる。見終わった後は「TAXI NY」を見る。

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 メッチャ好き。何回も見た。何回見ても面白い。笑いのセンスがいい。細かいバカなやりとりやしょうもないドジが何度見ても笑ってしまう。セクシーも堪能できるし、なんてったってカーチェイスがイカす。ドライバーの女とドジな刑事の漫才みたいなやり取りも最高。20時55分に映画終了、そのまま消灯。

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