きみまろトランス/綾小路きみまろ

音楽

綾小路きみまろは、中高年のアイドルと言われるだけあり、超毒舌。中高年がキレるんじゃないかと思いきや、会場は常に満席で大爆笑。全盛期のビートたけし、人生幸朗、毒蝮三太夫のような毒舌でガンガン笑いを取る。かなり過激な毒舌なのだが、他のぼやき芸人と違うのは、『怒り』ではなく『哀れみ』である。

自分自身も中高年であるという自虐を交えつつ、丁寧な言葉で毒づいていく。このパターンは、非常に珍しい。通常は、マスコミや社会に対する不満や怒りを汚い言葉で罵ったり、捲し立てる様なネタが多いが、きみまろの場合はあえて丁寧にゆっくりとしゃべりながら絶妙な口調とタイミングで罵倒する。

俺が高校の頃、様々なジャンルの変なものを見つけてくる友達がいた。アダルト、洋楽、邦楽、飲食業界、ニュース…まるで2chを擬人化したような存在だった。綾小路きみまろも彼が教えてくれた。しかも普通の綾小路きみまろだけではなく、『きみまろトランス』というクレージーなCDもである。

今現在も大人気の綾小路きみまろだが、この頃の人気は特に凄かった。そんな中で、出てきたのが『きみまろトランス』。一体誰に向けて発信しているのか分からないコンテンツだが、俺や友人のような気の触れた奴が喜んで聞いているので、さながら世間で意味不明な音楽や書籍が出回っていても全人類が欲していないとは言えないのである。内容としては、ピストン西沢がDJをやって漫談をラップにした超絶B級な音源となっている。かなりシュールで面白い。

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