天より下にありし者 交通誘導員 247日目 一期一会 
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現場の作業員さん(以下Iさん)と仲良くなった。3ヶ月くらい同じ現場で苦楽を共にした。IさんはDaiGoが言う『好感度の上がる人間の特徴』をすでにマスターしていた。それは自分の話をせずに相手に質問をしまくる…と言うヤツだ。現場ではなかなか珍しいので最初『営業をかじっている人』なのかと思ったが、そうではないらしい。

元請業者の若い男の子にムチャクチャ言われていたが、年下だからどうこうという事もなく丁寧に謝ったり、説明したりして対応していた。なかなか仕事が出来る人だなーと感心した。俺が現場に到着する時間にはすでに働いていて、俺が帰宅する頃も全然働いている。休日出勤もざらで、昼休みもろくに取っていないらしい。しかも、同じ職員2名を指導しながら、10人くらいいる作業員に指示を出す。

この現場を終えたら俺が住んでいる町で仕事をする。それを聞いた俺は、『じゃあ飯でも』という事でLINEを交換した。

7月になり、Iさんは俺の住んでいる町のビジネスホテルに泊まる。4ヶ月くらい滞在すると言っていた。引っ越してきたという連絡を受けた俺は、早速食事の予定を立てた。いつも行くステーキ屋で嫁と待ち、やってきたIさんは「なんかお邪魔しちゃってすみません」と相変わらずの腰低めだった。

ベトナムで仕事をしたこともあると言っていたIさんは、かなりの聞き上手でいつもは聞く側が多い俺がついついおしゃべりになってしまう程だ。年下でも優秀な人は多いと痛感した。東京で仕事をしていた時は、昼と夜がごちゃ混ぜになったシフトで車の事故を起こしたこともあったという。労働戦士だな…。

俺と同じ現場で一緒に働いていた人間は、その場限りの仕事仲間らしい。4ヶ月一緒に働いた後は、またそれぞれ別の場所へ散り散りになり、全然別の顔ぶれで働くらしい。Iさんも最初は人見知りで大変だったらしいが、回数をこなすごとに慣れていったんだとか。まさしく一期一会の仕事だ。

そして、嫁が気が付いた点だが、Iさんは俺と嫁の前で一度も携帯を見ていなかった。これが大人のマナーだ…。テーブルの上にバーンと携帯を置いていた自分が情けない。Iさんを見習って自分の行動を見直さなきゃな…。しかも、おごってもらった…なんて情けないんだ。次もチャンスがあるので、その時は奢ろう。

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