チャールズ・ブコウスキーとブラマヨ吉田からパンクを学ぶ

くそったれ!少年時代/チャールズ・ブコウスキー

俺はどちらかと言えば自由に好き勝手に面白おかしく学校生活を送っていた方だと思う。彼女もいなかったし、勉強ができたわけでもないし、運動で結果を残したこともないが、ごくごく普通にまぁまぁ楽しく過ごしていた。人が嫌がることをしたし、嫌な事もされた。ムカつくことも納得できないこともあった。今になって思えばもっとあーすればこーすればと思うこともあるが、色々な事が経験となって現在に至るわけで、全ては運命であったと感じる。

本書はチャールズ・ブコウスキーのほぼ実体験が元になっている小説である。チャールズ・ブコウスキーの少年時代は怒りと憎しみと社会に対する反発精神で溢れていた。俺や一般の人々が送るであろう「普通」の少年時代を彼は送っていない。友人には恵まれず、短気な父親に尻をメタメタに打たれ、母親には「なんで他の子みたいになれないの?」と嫌味を言われる。身体に目立った出来物ができ、コンプレックスになる。女子にモテ、車を乗り回している金持ちの同級生が妬ましい。そんな、ぶつけようのない憎しみや怒りをしょい込んだ少年は、やがてパンクなハードボイルド作家として世界にその名を知らしめることになる。

チャールズ・ブコウスキーの本を読んでいると、ブラックマヨネーズの吉田を連想してしまう。俺はブラマヨ吉田も大好きだ。彼のあふれ出る反発精神(モテない、ブツブツ、ダメな男)は、まさしくパンクでありハードボイルドでありシドヴィシャスである。「畜生」「今に見てろ」「納得いかねえ」「どうかしてるぜ」という過去や現在の怒りや憎しみを包み欠かさずトークや漫才のネタに入れて自分のモノにしているのもカッコいい。彼らに共通するのは、ダメ男の美学だと思う。不細工かもしれない、口が悪いかもしれない、下品でマナーがなってないかもしれない、酒好き女好きギャンブル好き…。なのに女性が気に留め、なんだかんだでモテる。男も羨ましがって、どこかで憧れてしまう。これこそが真のパンク人生なのかもしれない。