天より下にありし者 交通誘導員 39日目 気温三五度熱中症厳重注意

俺の立っている現場近くに掲げられている。これは昼過ぎの気温。厳重警戒レベルの29℃、気温は35℃。完全にガードマン死亡レベルの暑さだ。この日もアクエリアスを支給されるが午前中でなくなる。そして、恐るべきことにOS-1を飲んだのにも関わらず頭痛が引かない現象が発生する。今までは頭痛やだるさがあってもOS-1を飲めば回復していた。しかし、今日にいたってはOS-1に麦茶がぶ飲みで対応しないと耐えられない。汗も水滴のような汗じゃないじんわり系の汗で、これまた良くない。午前と午後の小休憩がなければ多分倒れている。

しかも、こんな日に限って暇だったりする。ある程度誘導や出入りの仕事があれば、気がまぎれるのだが、今日は土曜日という事もあり、人も車も少ない。そもそも活動している現場自体少ない。俺今日いるのか?そう思うくらい暇な日だった。地獄のように暇で長い。結局、午後の休憩明けに現場を見ると既に誰もいなくなっていて、出入り口も封鎖されている。詰所に戻るとほとんど作業員は帰っていた。俺はお爺ちゃんの警備員と軽くしゃべってから現場の担当者に電話をし、帰った。もっと早く電話すればよかったわ。

体力が極端に奪われた状態で家路を急ぐ。現場からの帰り道はいつでも意識がない。なぜか家に着くと元気だったので、少しだけ気になっていた庭の草刈りをする。草刈り機をかけて、金網フェンスに絡みついた草を茎を薙ぎ払う。蚊が物凄い大量に発生していた。蚊を生み出すために存在するような家だからな。最近、おじさんがやって来て、草刈りをしてくれているので片付いてはいるが、本来は俺がやんなきゃいけないんだよなー。俺も嫁も働いているからどうにもならない。