純露と塩飴
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俺が小学生の頃の話だ。俺の通っていた小学校は高学年になるとクラブ活動があった。何年生からだったかは忘れた。俺は、ゲートボールクラブに入っていた時期があった。あの頃の年寄りは今はとっくに全滅しているだろうなぁ。

俺はマラソン以外のスポーツは絶望的にダメだったので、ゲートボールもまるで上達しなかった。一緒に組んでいた奴がまあまあ上手だったので、スポーツとしてなんとか成り立っていたが、なぜあのクラブに入ろうと思ったのかいまだによく分からない。 漫画・イラストクラブにそのまま入っておけば良かったのに…。

年寄りとのゲートボールが面白いわけもなく、とにかくクラブは苦痛だった。雨の日は中止で喜んでいたが、晴れた日は気分が億劫になっていた。唯一の楽しみは、試合終了後のオヤツだけ。年寄りがくれる飴だけだった。覚えているのは、純露、塩飴、黒飴、にっき。純露が当たりで、塩飴は外れ。いつもランダムで渡されるのだが、塩飴の時は捨てるか吐くかしていた。

2度と食べまいと思っていた塩飴だったが、30を過ぎてから塩分補給でバカみたいに食べる事になろうとは、人生分からないもんだ。

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