2020年7月14日 またしても愉快な仲間がやってくる
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またしても暗雲が立ち込める中、新規入場者がやって来る。傷のついた車体に、キーホルダーやらなんやらかんやらをぶら下げまくった男性は確実に年下でチャラさ全開であった。Mさんの車の後ろをぴったりとつけて追いかけてきた彼にさっそくご挨拶をする。

両耳にしたピアスは本人も気にしているようだが、別に俺は教育係なので特に注意もせず勝手にOKを出す。背は低めで髪は染めていてボサボサ、黒縁眼鏡で気だるげ。んー何とも言えないが今どきの若者って感じ。俺より8個下の25歳でガードマン経験者だった。人のことは言えないが、若干キラキラネーム(以降はR君とする)だった。最初はMさんに任せようと思ったが、今日に限って新しい立ち位置に2名配置だったので俺が引き連れていくことにする。

14日~16日にかけて俺とR君は並んで作業していたわけだが、彼はなかなかに愉快で面白い人物であった。好き嫌いが物凄くあり、途中で帰ったり、現場や人のNGもぶっこみまくり。今日のこの現場でさえ3回は断っていたらしい。逆によく会社で席を残していたと驚く。

仕事はとりあえず出来る。しかし、こっちが主導権を握って、丁寧に説明しないと多分出来ない。あと1人現場とかだと何するか分からないので誰かしらが一緒に行動しないとダメなタイプかもしれない。集中力は俺よりもあるようなので、何もできない年寄り系よりは遥かに良い。あと焦るとパニックになりがちなのでペースは合わせないといけない。常に楽で儲かる方向へ行くので、何かあれば辞めてしまうかもしれない。

3日間の作業はトレーラーの出入りと重機旋回時の全止めのみだったので、それ以外は暇でずっと喋っていた。相性が良かったらしく、会社に入って初になる3連勤を達成したらしい。よく今まで現場行ってたな。先週は1回しか出ていないらしい。どんな暮らししてるんだか。俺を気に入ってくれたのは嬉しいが、俺に合わせて「めだまさんがいないから明日休む」と言い出したのは少し参った。R君は、言ってることに間違いがない子なので、正直で意外に真面目なのかもしれない。

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