日本はアニメに関しては世界一だと言える。敵なし最強のジャパニーズカルチャーである。「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」に至っては殿堂入り。声優が亡くなり、作者が亡くなっても生涯終わることがないアニメ。このペースで行けば、声優メンバーが全員違う状態で俺の方が先に終わるに違いない。現在、この4作品の作者で唯一生存しているのは、さくらももこ氏のみとなっている。当初の国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」は、シュールでありブラックユーモアにあふれており、よくあの内容で放送していたとゾッとするほどだ。男子の喧嘩でおでこから血が出たり、いじめがあったり、泣きじゃくる女子を笑ったり…。そのリアリティがまた素晴らしいのだが、今は大分優しい内容になっている。あの内容を再びやれば今の子供達はドン引きするに違いない。
小学生の頃、歯医者にちびまる子ちゃんが置いてあり、待っている間ずっとニヤニヤしながら読んでいた。その数日後に他クラスの女子が「お姉ちゃんがちびまる子ちゃん読んで笑ってるの見たってよ」と謎の目撃情報を伝えられ反応に困った。ちびまる子ちゃんのアニメは勿論面白いが、ガチで面白いのは漫画の方である。あの独特の間、キャラクター達の絶妙な会話、吹き出しの完璧な突っ込みは漫画でしか味わえない。誰のお姉ちゃんがいてもお兄ちゃんがいても関係ない。その時、俺はちびまる子ワールドに突入しているのだ。
アニメのちびまる子ちゃんが最高に面白かった時期は、謎の挿入歌が多かった。特に印象的で俺が覚えているのは「佐々木のじいさんの木の生命力をたたえる歌」「藤木ひきょうのテーマ」「釣りをしに行こうの歌」だ。近頃は流れていなくて寂しかったが、ここ最近のちびまる子ちゃんで「佐々木のじいさんの木の生命力をたたえる歌」が流れ、一人で興奮していたwしかもこの歌、クレヨンしんちゃんの「北埼玉ブルース」と並ぶくらい良曲。佐々木のじいさんの木への愛がヒシヒシと伝わる一曲だ。逆に「藤木ひきょうのテーマ」は野口さんのように吹き出してしまいそうな酷い曲で、今後流れることはまずないと思う。そして、YOUTUBEのコメント欄の藤木肯定派がとても多くて笑うw
ちびまる子ちゃんは、傑作だらけだが敢えて1位を選ぶなら
これに尽きる。お母さんが手に入れたシーチキンのノートを姉妹で取り合う神作。散々喧嘩した挙句にノートがお姉ちゃんのものになり、それにキレたまる子が夜にシーチキンのノートに「バカ」と書く。その後、姉妹は仲直りし、バカと書かれたシーチキンのノートがまる子のもとに来るという落語のようなお話だ。姉妹で喧嘩するのは鉄板だが、前田さん、山田、野口さんの兄ちゃんと彼女、みまつ屋、小杉が出てくると大体もめる事になる。
ちびまる子ちゃんのシュールさはガロに掲載されてもおかしくないような作品だと思う。魂のアソコの作者である山田花子の漫画(参照:からっぽの世界)を限りなくテレビ向けにしたような印象。しかも、桑田佳祐、ビートたけし、神聖かまってちゃん、たま等の大物とのパイプも太い。まさしく国民的アニメーションの金字塔だ。
★ちびまる子ちゃんの記事★
永沢君/さくらももこ
さくらももこ先生の凄さを語る
日曜日の悪夢
amazonプライムでちびまる子ちゃんが見れるので2週間で115話まで鑑賞する日々①やっぱり過去のちびまる子ちゃんが良い/共感性羞恥を感じる
amazonプライムでちびまる子ちゃんが見れるので2週間で115話まで鑑賞する日々②さくらさきこの声(水谷優子さん)が可愛すぎて吐く
amazonプライムでちびまる子ちゃんが見れるので2週間で115話まで鑑賞する日々③大人になったまる子が可愛すぎて死にたい