警備員のブログを書いていなかったのは、アルバイトを辞めたわけではない。とある現場が2週間工事を行わない為、そしてバイトの誰かしらの親類が亡くなられた為に人員が一斉入替となった。俺も面倒な場所に飛ばされまくり、その疲労が蓄積されブログを書く気力が失われたのだ。これから数日分の記事を思い出せる限り書いてみるが、大したエピソードはない。
この日は、聞いたことのない現場だった。いつも行く現場よりも近く、さらに集合時間も8時からなので、いつもより1時間遅く起きて出発出来た。場所は、とある高校。あちこち工事をしていて遠回りして到着する。工事現場の入り口に来たはいいが誰もいない。車で待っていると工事車両が続々と到着。若い姉ちゃんの作業員が言うには7時50分に下の事務所で朝礼があるとのこと。
だから、こう言う重要な話は全員に分かるように連絡しておけっつーの。誰が来ても大丈夫な様にしなきゃダメだろ‼って言ってもしょうがねーんだよな。俺は会社の担当者に現場までの道順、朝礼がある件を伝え、新規で現場に入る人に伝えた方が良いと託けた。
現場の監督は、とても良い人で「まぁ、最初だからしょうがないよ」と言って、現場の説明を丁寧にしてくれた。仕事内容は、ダンプの出し入れがメイン。一般車両はなし。高校生が授業で歩行する場合がある。以上。いつも俺がいる現場と比べると嘘みたいに簡単。この日は8台のダンプが行ったり来たりしていたが、全然問題なかった。滋賀ナンバーの茶髪でピアスをボコボコ開けた強面の人が急に缶コーヒーを笑顔で差し入れしてくれたのは嬉しかったなぁ。
残念ながら女子高生は通らず、代わりに大量の男子高生がやってきて、1人ずつ俺に挨拶をしていく。学校の教育が良いのだろう。1人ずつ丁寧に顔を見て頭を下げて「こんにちは」「ちわ」「こんちわっ」と次々挨拶していく。俺も挨拶するのだが、数が多い。しかも、戻り際に再び全員が挨拶していく。なんだこの新手の拷問は…。それにしても今時の高校生は身長高いな~。大人くらいあるんじゃないか?
午後はグッと気温が下がり、辺りも暗くなった。蛍光ベストを点け、誘導灯を点けるが、誘導灯の点きが悪いので旗で誘導した。普段は4時半には終わるらしいが、この日は5時までかかった。監督が申し訳なさそうだったが、別にかまへんよ。女子高生が通る道ならよかったのになー残念。