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高校くらいの頃だったと思うんだが、俺は両親に「生まれてきた時代が違かったかもしれないな」と言われたことがある。理由としては、最近の音楽よりも懐メロに心を揺れ動かされていたからだ。俺は1987年生まれだが、吉田拓郎、井上陽水、80年代のパンクやロック、寺山修司系統のサブカルチャー映画に陶酔していた。産まれた頃に盛り上がっていた文化の方が俺の趣味には合っていたんだと思う。

吐痙唾舐汰伽藍沙箱と書いて「トケダシタガラスバコ」と読む。つーことは、表記が異なるだけで、このアルバムはタイトルとバンド名が同じという事になる。タイトルからもバンド名からもジャケットからも分かるように、このアルバムはヤバい。ジャケットの裏側にはメンバー2人が草むらに立って、こちらを見つめている写真がなぜか逆さまになっている…。『ヤバい』という言葉には、様々な意味が含まれているが、この場合のヤバいは麻薬的にヤバい、宗教的にヤバい、精神的にヤバい…といった類のヤバいに分別される気がする。一応、帯には≪フォーク≫とジャンル分けされているのでフォークらしい。

ジャンルで言えばサイケデリック、フォーク、ややロック?的な曲調もあるが、環境音楽的な雰囲気もあり、ある種のリラックス効果のあるヒーリングCDのようにも感じる。なのに癒されない、自律神経が高ぶって来るのが、また悪い所である。とても健常者が作っている曲とは思えず、ドラックや精神世界の何かを感じてしまう。まぁ、平たく言ってしまえばラリってる(笑)。薬物で狂って脳みそ(ガラス箱)が、とろけ出してきた…って意味にも捉えられちゃうな…。

なぜ、こんなマニアックなCDを聞いているのかと言えば「けものがれ、俺らの猿と」のサウンドトラックに収録されていたからだ。※映画の紹介は、別記事でご参照ください。サントラに入っていたのは、このアルバムで一番いかれていると太鼓判を押せる「君はだれなんだ」。すでにタイトルからヤバい雰囲気がプンプン漂っているが、曲を聴けばより危険な作品であると事が分かる。全8曲で32分18秒だが、全然短くない。むしろ、これ以上聴いていたら、違う世界に飛んで行ってしまいそうになる。

俺も今調べて知ったんだけど『溶け出したガラス箱 ーデラックス・エディションー』ってのが発売されていて、2枚ディスクらしい。Disk2は、URCの倉庫で発掘された未発表バッキング・トラックスが収録されている。いいなぁ、俺もこっちが欲しかった。

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