今日の午後は治療があるらしい。早く両鼻を開放してくれ。息苦しくて寝ずらい。デイルームから病室に戻る途中で他の病室を見るとどこも満室。昨日まで割と空いていたと思ったら満室かよ。やっぱりベッド数が足りないとかあるのだろうか。
ここから折り返しなのか術後を含めてでここから8、9日なのかは不明だが少なくともまだまだ帰れないことは確定している。ないと思うけど更に2週間延長ですとか言われたら、食べ物買いだめして完全に引きこもる。カーテンを開けると大雨。病室は防音なのか外の音は全く聞こえない。
「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」「ジュマンジ/ネクスト・レベル」を見る。今時のゲームに合わせて作られているので、老若男女問わず楽しめる感じになっている。イケてない奴がゲームでイケてて、現実世界で割とイケている奴が全然イケてなかったりしている。それにしても海外の俳優や女優でCGみたいな体しているよな。カレン・ギランがスタイル良すぎる。嫁と電話する。そろそろ外に出たい。監禁生活も楽じゃない。
いつもより早く主治医がやって来る。月曜日だからなのか今日は混んでいるらしい。分厚いガーゼをついに取り外す。思っていたほど顔面はグチャグチャになっておらず、親たちが言うピエロみたいな鼻にもなっていなかった。あーよかった。一応、穴を塞いだ部分と皮膚を切り取った部分はテープを貼られているが、前よりは全然楽になった。鼻の穴もとりあえず開放してくれた。ただ、鼻の出来具合によっては、また突っ込むみたいな話をしていた。気分がいいから平沢進の夢の島思念公園でも聞こう。
やっぱり「パルプフィクション」は最高だな。映画の素晴らしさが全部詰まっているわ。チャプターの時系列とかたまんない。この内容で長編映画なのもいい。もっと長くてもいい。やっぱり血みどろの洋画は最高に興奮する。
両方の鼻が解放されたので、口呼吸とはおさらば、これからの時代は鼻呼吸だ。
点滴も終了。ゴールまでもう1週間。俺の最高な日々も恐らく明日までだ。2回目の入院は2人部屋でずっと1人で過ごせていた。隣りのベッドに備え付けられてある棚には「扉がギイギイ鳴る」と注意書きがあった。ということは不良品ベッドがある限り、隣りには誰も来ないということになる。案の定、誰も来なかったが、今日になって棚が交換されていた。他の部屋は満室。間違いない。明日、誰か入院するぞ。まあ、今までが良かったんだな。さぁ、イヤホンと耳栓の準備をしようか。