今の現場で芋煮会+スポーツ大会的な催し物があった。日当が出るので行くが、正直仕事よりも辛い。展開の予測できない事はなるべくしたくない。しかも、最悪なのが警備員が俺だけという悲劇。他の業者は仲間とワイワイガヤガヤ出来るが、警備員は俺だけだ。他の席に移動するのも気まずい。
午前中はいつも通りの仕事。このまま一日仕事が良いなぁと思う。とぼとぼ歩いていると後ろから毎朝挨拶をしてくれる美熟女に声をかけられる。
おばさん「今日は晴れて良かったですね」
俺「今日は午前中だけなんですよ。午後から芋煮会らしくて」
おばさん「いいですねぇ」
俺「いやー警備員俺だけだから気まずいんですよね」
おばさん「気にしないで食べちゃえ食べちゃえ」
俺「そうですね('ω')」
そう言って美熟女は去って行った。こういう人がいてくれたらなぁ…。午後になり詰所に戻るとテントが張ってある。俺の帰りたい病が発病。もっと働こうぜ。スポーツ大会は、野球で全員参加。これが学校の行事なら確実にバックレるのだが、警備員は俺だけで隠れる森もない。俺がいなくなると非常に目立つ。現場担当者のサインはもらっているから正直帰っても問題ないが、一応参加だけはしておいた方がいい。そんな気がしたのでバットを振ってアウトになる。いいでしょこれで。
そう言えばうちの会社の警備員に出会う。同じ現場だが場所が違うので初対面だった。50代前半の男性で、片方の歯が牙みたいに尖っていて飛び出している。メッチャ喋って来るんだけど半分くらい何を言っているのか分からない。本当にこの会社はヤバい奴だらけだ。癖が強すぎる。初日に現場で注意を受けて、その日のうちに社長に頭下げて『出来ません!』と言ったらしい。ぶっ飛んでるな。悪い人ではないが、突然キレるという噂もあるので注意しておこう。つーかもう会う事ないか。
スポーツ大会が終わると全員で芋煮会。全員が席に着き、俺の長椅子には誰も座らない。ほらご覧、わかっていたさ。芋煮会があると聞いた2週間前からこうなる事はわかっていた。準備なんか手伝いたくない、席に座れば俺だけだ。孤独な時間は長い。あと4時間もこうして一人座っているのか…。
現場担当者『めだまさん、ノンアルコールビールでいいですか?』
めだま『あーすみません』
忙しいのに孤独なガードマンに声をかけていただき申し訳ありません。まぁ乾杯が始まって思い思いに語らい、笑い合いしているが、俺はノンアルを飲みながら目の前のチータラ、ピーナッツ、スルメイカをかじる。ノンアルなのに酔いそうだ。そして、俺は様子を見計らい、誰にもバレない様にその場を離れ、車に乗り込み帰宅したw
運転中、頭痛がする。だんだんノンアルだったのか不安になって来る。大丈夫だよなアレ。確かにノンアルだったはず。でも異常に気持ち悪いのはなぜだ?家に帰り、嫁との会話もそこそこに座り込む。
気持悪い
頭が重すぎるので横になる。激しい頭痛と吐き気。ちょっと普通の気持ち悪いじゃ済まなくなってきてる。お風呂入ったら?大丈夫?と言う嫁の声は聞こえるが、なかなか返事が出来ない。
ダメだ、ゲロ吐く
トイレがぼっとん便所なので、どこで吐けばいいのかわからず外へ出る。顔面に特大蜘蛛の巣が当たり、一時家に避難。イブを飲み、横になると吐き気が。再び外へ出て、畑の方へ行きゲロを吐く。ゲロを吐くのは数年ぶりだ。ストレスが溜まってる時に無理をするとこうなることが多い。ゲロをぶちまけスッキリ。芋煮を食ってないから水ばっかりで固体は出なかった。
もう酒は飲まない。家に戻るとピザが来ていて食べた。ゲロ吐いた後にピザってなんか斬新♪え?芋煮会がどうなったかって?知るか‼