映画鑑賞78 イケルシニバナ

映画

いつもいくコーヒー屋で、嫁と映画の話をしていた。その中で、過去に見た映画でタイトルはわからないけどもう一度見たい映画があることを思い出した。 しかし、全然思い出せない。なんとか振り絞った情報が以下の内容。

  • 映画の途中途中で幕が上がり、短い舞台や演劇が始まる
  • 生きる、死ぬ、花、みたいなキーワードが入ってる
  • 邦画
  • その舞台の中で暗黒舞踏をしている女性が一人で出てくる回がある
  • 1999〜2009年くらいだと思う
  • 震災前にTSUTAYAで借りれた

たったこれだけだった。しかも、映画を探す中で「生きる」「死ぬ」「花」を使った作品は死ぬほどあるので、ほとんど探すのは困難だ。嫁と2人で徹底的にネット検索をしたが、全くかすりもしない。暗黒舞踏の女性が見たいだけなのだが、暗黒舞踏をキーワードにしても一向にそれらしきものは引っかからない。探し続ける中で、なんとなーく近いような気がしたのが、

一見、全然関係ねぇじゃねえか!!と怒鳴り散らしそうになるが、サブタイトルが『秘すれば花、死すれば蝶』。確かにキーワードはなんとなく抑えている。でも『みんな、元気か!』『ハチャメチャ老人大騒ぎ!』っていうのはいくらなんでも違う気がする。しかし、 主人公はツィゴイネルワイゼンにも出ていた原田芳雄、暗黒舞踏をする麿赤兒、フォークミュージシャンのあがた木魚、そんなメンツを見ていると案外遠くない気もしてくる。映画のパンフレットには大きく能面が写っており、サブカルチャーな香りを漂わせている。結局、謎は解明できないままコーヒー屋を後にした。

その後は、色々と気にはなったものの分からないので諦めた。すっかり忘れた頃に過去の日記を読んでいてビックリ!!借りていたDVDの中に『イケルシニバナ』という作品名が記載されている。すぐさま検索してコレだ!!!!間違いなくコレ!!!

駿河屋で検索して700円で購入。なるほどカタカナのタイトルとは気が付かなかったなぁ。もう10年近く前の話なので、見たところで全然思い出せない。ところどころなんとなく覚えているくらいで、ほとんど初めてに近いくらい新鮮に見れた。アート版ショッキングサスペンスという謳い文句通りに美しく、芸術的で非常にセンスを感じる。天井桟敷、寺山修司を彷彿とさせる和を中心に描かれた雰囲気が良く、作品中に出てくるサーカスのような舞台が最高。サブカル好きには是非見てほしい映画だ。パッケージに鳥肌実の感想も書いている。

俺が楽しみにしていた暗黒舞踏の女性も見れてよかった。このシーンの印象が物凄くあったので、暗黒舞踏の動きやセリフはなぜか完璧に覚えていた。唯一ここだけ懐かしいと感じる。暗黒舞踏は不気味で、見ていると不思議な感覚になるんだけど目が離せない。とても美しくて、身も心も締め付けられるような興奮を覚える。名前が気になる。暗黒舞踏をする女性っていいなぁ…。

ストーリーを改めて見てみると、ちゃんと筋が通っていて、なかなかまとまっている。こんなに面白いのに何でタイトルすら覚えていないくらい忘れてしまったんだろうか。それが不思議でならない。それにしても、また見ることが出来て嬉しい。もう二度と見れないと思っていたから結構感動的だ。

コメント