ダメ人間の王道小説「パルプ」チャールズブコウスキー

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※写真の文鳥は本文と一切関係ありません

チャールズブコウスキーとかいうアル中の女好き作家の糞親父が残した長編推理小説。俺は、推理小説はあんまり読まない。読んだり見たりするのも江戸川乱歩やコナンや金田一少年の事件簿、東野圭吾くらい。海外の推理小説は全く読まない。登場人物の名前がとにかく長いし、伏線を回収すのもだるい。って伏線を回収をするのがだるいっていったら推理も糞もない。ってわけでまぁ全然推理小説は読んでいない。難しずぎるのは理解できないので、読むとしても短編とか、登場人物が少なくて読みやすいヤツしか読まない。こんな考え方をする読者は少なくないはずだ。ね?ね?

そんな推理小説を楽に適当に脳みそを使わないでヘラヘラ笑いながら読むのがチャールズブコウスキーの「パルプ」である。よくある探偵物であれば、普段は頼りないダメダメ刑事が仕事の依頼を受けるなり、鋭い勘を働かせて難事件をガンガン解決していく…というのが名探偵の醍醐味なわけだが、このパルプの主人公は違う。圧倒的にやる気がないうえに女好きで馬鹿で面倒くさがり、喧嘩っ早い、為せば成るという楽天家で、周りからも嫌われている。しかも、仕事の依頼を受けても、変わることなくやる気がない。言ってしまえばド級の屑である。普通だったらヤル気がなくても何かしら行動を翌日にはするはずだが、この主人公はいきなり博打場で博打を打つ。しかも、閃きを求めるわけではなく単純に遊びで行っている。色々な依頼が飛び込んでくるが、一向に調べもしないでフラフラと飲み屋を渡り歩いて適当に情報を集める。ネタバレになるので結末は言わないが全ての推理小説の中で最もダメな主人公と言えるのではないだろうか。

こんな糞駄作がなんなんだと思われるかもしれない。しかし、実はこれは推理小説ではなくハードボイルド長編なのだ!!ハードボイルドと聞くと筋肉隆々のムキムキイケメンが銃をぶっ放して、爆弾がドカーンみたいなイメージがあるだろうが、これは腹の突き出た中年オヤジが主人公だ。ハードボイルドって言っても頭のいかれた近所のチンピラをぶん殴ったり、飲み屋で出禁になるといった最低なハードボイルドである。

文句しか出てこない小説だが、このどうしようもない主人公の生き様。完全に私利私欲のためにしか生きていない自堕落な人生が羨ましくてしょうがない…。毎日毎日好き勝手自由気ままに嘘をついて適当にやり過ごして暮らす。ダメ人間の癖に台詞だけはカッコいいのも面白い。名言が色々と多いが、女性の依頼主が去った後の言葉が印象的だった。「あんなにいい尻は生まれてこのかた見たことがない。想像を絶している。しばらく放っておいてくれ。あの尻のことを考えたいから。」想像を絶しているという和訳がウケる。後は海外ならではの例えも面白い。「動くなよ、動いたらスタンフォードのフットボール・チームのジャージよりもっとどっさりの赤が、お前の体から吹き出すぜ」だ。どんな色なのか気になった方は是非検索して欲しいwダメ人間ブログを見ている人にはぜひ読んで欲しいダメ書籍だ。