第93回 大曲の花火  全国花火競技大会
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昨年は山形県の赤川花火を見に行ったが、席を取らず遅れて向かった為に散々な目に遭った。どっちも俺が悪いのだが、その時に確信したのは『金を払わざる者見るべからず』という事である。強大なバリケードに囲まれ、歩く場所のない埋め尽くされたタダ見客のシートになすすべなく退場。バリケードの隙間から眺める花火はとても虚しく、ストリートチルドレンを彷彿とさせる哀れさであった。

今年、その過ちを克服するべく初の有料席を購入した。赤川ではなく大曲である。赤川は既に完売しており、挽回とは行かなかった。しかし、以前も大曲はタダ見で最高に良かった。お墨付きの大曲は間違いないということでチケットを購入した。席についてはだいぶ迷った。どうせ金を払うなら1番良い席で見たいものだが、万単位の金を支払って俺と嫁だけというのも寂しい。両親と妹は行く気がないので、良い席は止めてイス席にした。

前の日の夜遅くまで作業をしていたら午前中フルで眠って眠ってしまった。ノロノロと起きてタラタラと準備をして出発する。ボーッとしすぎて危うくチケットを忘れるところだった。現地では入れずに帰るなんてサザエさんでもやらかさない。

秋田県までは車で約3時間。下道で向かうものの前後の車が遅すぎて止む無く高速道路へ入る。大曲インターの数キロ手前で渋滞に巻き込まれ身動きが取れなくなる。残り5分もすれば大曲だったのに…。

そこからずーっと時間は過ぎ、なんとかかんとか大曲に入り、モスバーガー大曲店や万代の駐車場に車を駐車する。ここのスーパーで2,000円以上の買い物をすれば駐車許可証をくれるということでちゃんと買い物をして停めさせてもらった。もちろん中には違法駐車する輩も多数いただろうが、まあそんなことは知らない。

かなり計算違いだったのは、想定していたイス席が、有料自由観覧エリアよりもずーーーっと奥にあり、そこまで行くのに疲れ果ててしまった。1ブロックから7ブロックまであり、あたふたしているうちに打ちあがってしまった。イス席のメリット・デメリットは下記のような感じ。イス席は、カップルや年配の夫婦が多く、騒がしいガキや家族連れはあまりいない。とても静かで比較的大人しく見ていた人が多いように感じる。

イス席のメリット
・席が確保できているので時間に余裕が出来る。
・席を離れても安心して戻って来られる。
・足、お尻、腰が痛くならない。
・地面の状態が悪くても靴以外汚れない。

◎イス席のデメリット
・花火が打ちあがる場所が遠い。
・隣りや前後にマナーが悪い奴がいると最悪。
・打ち上げの最中に目の前を通る奴がたまにいる。
・なにかしら行動をする際に周囲の人に気を遣う。

有料の自由席は、いい場所をゲットできればお得だが、家族連れや騒がしい見物客が多く。シートの踏み合い、遅れてきた奴等がウロウロと目障りな事が多い。ちなみにタダ見客は、全てにおいてマナーが悪いが、今回は入場そのものが有料になったため、悪質な客はすべて排除されていた。

個人的には㈱山内煙火店さんの創造花火『Don Quixote ~ジプシーの踊り~』が一番好きだった。曲が良くて、音楽が花火のタイミングに合っていて素晴らしかった。勢いや激しさには欠けるかもしれないが、丁寧でキレイでとても良い花火だった。バランスも良かったし、優勝していいと思ったんだけど残念。俺の中ではぶっちぎり1位。

この記事を見ている方は、今年の大曲花火大会に行った方、行かなかった方、それぞれだと思うが少なくとも俺の記事や動画を見たり読んだりしたという事は、少なからず大曲花火大会に関して興味がある人のはずだ。そして、調べた中で…

今年の大曲は酷かった・・・

と酷評の嵐だったと思う。それは大会提供の花火ミュージカル。あれが全ての元凶。あれさえなければ「今年は少し大人しい花火大会だったなぁ」くらいで終われたはずだった。ミュージカルの酷さは、脚本の酷さ、台詞の寒さと滑りっぷり、花火に集中したいのにいつまでもセリフを喋っている…等々とにかく酷い。面白くもなければストーリーもなんか変。一言で言えば「天下の大曲が何やってんだ」という話。ネットでは批判的な意見が続出しており、赤川花火と比較され、いい笑い者となってしまった。俺と嫁も感想的にはイマイチで、来年は赤川花火にしようか悩んでいる。霧もなくて最高のコンディションだっただけに悔やまれる。

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