血まみれ天使/早見純
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昔読んでいた漫画を今読み直すと、その時とは違った面白さや見逃していたコマを発見して驚くことがある。駕籠真太郎を読み直していて、早見純が読みたくなって購入した。早見純の本を読んでいて思ったのは、中学時代に読んだのが早見純じゃなくて駕籠真太郎で良かったということだ。

駕籠真太郎、氏賀Y太、山野一などのいわゆる鬼畜系、電波系、エログロ系の作品を世に排出する漫画家が沢山いる中で、早見純はさらに異端な存在だと思っている。チラッと表紙を見た嫁が「女の子を凄く綺麗に書いている」と絶賛するように、早見純の描く女性は絵画のように美しく、とても魅力的だ。それとは対照的に、その相手となる男性は顔も性格も歪で歪んでおり、頭が狂っている。その「美」と「醜」が、悲劇的に出会ってしまい、こわれていく様をまざまざと、つい数秒前まで起きていたかのようにリアリティをもって書きなぐるのが早見純である。

エ口なのかギャグなのか美術芸術なのか…読者の価値観によっては、どうとでもとらえられる。内容は、残虐で非道で気持ちが悪い。早見純先生も半分くらい話に出てくる(笑)変質者でキチ●イで不細工。普通、漫画に作者が出演する際は、カッコ良く書くか無難に書くか、おふざけな感じで書くことが多いが、早見純先生の場合は、思い切り不細工に書いて出演。そして、他の男性キャラ以上に頭がおかしくて性癖も異常。あたまに革靴を乗せたり、ションベンをおばさんにかけながら高笑い。そんな男の名前が自分、んー凄い。最後に熱狂的なファンからの手紙を掲載しており、自分の液体を貼り付けて、分裂症のような文章を書き綴った恐ろしい内容で、ほぼ全文掲載されている。

一見して頭のおかしいな漫画家のクレージーな漫画だと言ってしまえばそれまでだが、きっと潜在的には、誰の心にも宿っている闇を解放した漫画とも言える。ここまで欲望に忠実で、何も隠さず誤魔化さず、あるがままに書きなぐることが出来るのは、ある種の才能で、早見純にしかできない芸当であると思う。おそらく東京都が指定した不健全図書・有害図書は原則amazonで取り扱われないという理由で、amazonに『血まみれ天使』がなかったので、愛蔵版ともう一つおススメの作品のリンクを貼り付けとく。

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