ヨーガ2日目。身体が痛い。効いている痛みなのか、やり方を間違っている痛みなのかは定かではないが、とりあえず継続は出来ている。2日で効果が出ないのは当たり前。ここが、ダメ人間のさすがな部分であり、ちょっとやっただけで上手くいっていると勘違いする。試験勉強や筋トレでもそうだが、1週間続けてやると出来た気になってしまう。区切りがつくと安堵し、翌日休み、翌々日には続かず終了。そんな事を繰り返し、何も続かないまま今月俺は29歳を迎えるわけだ。
「継続は力なり」という我々ダメ人間には全く心に響かない耳障りな言葉がある。なぜか我々ダメ人間は、翌日の自分に丸投げするのが大好きだ。障害者施設の職員をしていた時、俺は事務の仕事を任されていた。当然、俺一人に一任されているわけではない。施設の事務経理など内部の仕事を全てやっている課長の補佐にすぎなかった。本当に調べ物やレシートの貼り付けとか完全な雑務だったが、とりあえず言われるがまま手伝っていた。俺には、どう見ても理解できない銀行のやり取りを課長はやっていたが、イライラし過ぎて明日やると言い出した。午後に上手くいかない状況が続いている時は、脳が疲れ果て限界を迎えている合図らしい。そんな時は、翌日の朝一に同じ仕事をやるとスパッと上手くいくのだとか。結局、翌朝には簡単に解決しており、なるほどなぁと納得した。
ちなみに、この障害者施設の社長は俺の人生で3本の指に入る役立たずのボンクラ野郎で、悪い人ではないのだが頭空っぽのおっさんだった。彼は「やりたくない事は翌日に回す」という名言を残しているが、最終的には翌日もやらない。誰か適当な人間を見つけて無理やりやらせるのだ。その適当な人間に抜擢されるのがいつも俺、もしくは同レベルで操られている男1人、女1人。この3人は、いつでも絶望的な外れくじを引き、誰もやらない仕事を強制的にやらされる。脅迫のような仕事の押しつけにNoと言えないばかりに我々はあちこちに飛ばされる。なんでもハイハイ言っているとこうなるんですね。