天より下にありし者 交通誘導員 401日目 コロナウイルスのストレスでパニック発作を発症し死ぬかと思った①
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ふつうどおりに現場へ行って、色々な出来事がありつつも問題なく仕事を終える。車で休憩する時間が結構あったので、精神的にも肉体的にもかなり安定していた。Twitterでコロナウイルスをよく検索していた。高須クリニックの高須克弥院長もフォローし、出来るだけ情報を収集しつつ、自分なりに調べていた。テレビのニュースやネットニュースの情報は遅いし、操作されていると聞いていたので、それらの情報は一切信じずにTwitterとYoutubeを見ていた。しかし、普通の風邪、ノロウイルス、インフルエンザ、花粉症などが流行している時期でもあり、なかなか判断が難しく、ハッキリと断定できるほど正確な情報も対処方法もないように見えた。

先週の8日に風邪を引いて内科に行った時、採血の際に「ちょっと白血球が多い」と言われ、タバコを吸わない俺は、適当に聞き流していた。それを何とかする薬とトローチなどを処方され、マスクとゼリータイプのOS-1を購入していた。風邪は何日かして改善していたが、数日間は熱があり、全身がだるかった。

ネットの情報を見続けていると、どうしてもネガティブな内容に行きついてしまう。「助からない」「死ぬ」「終わり」と不安なキーワードが流れ、海外の動画やニュースに精神が疲弊してくる。そして、車内で「白血球が多い」という言葉が再び頭をよぎり、なんだか自分がコロナウイルスに感染しているんじゃないかと思い始めた。

家に帰り、1人で風呂に入っていた。時間は17時半くらいだったと思う。嫁はまだ仕事で、家には誰もいなかった。Youtubeを見ていて、ふと自分はコロナウイルスに感染していると思った。風邪ではなくコロナウイルスで、医者が見落とした。YOUTUBEやニュースを見て、病気の危険性を見れば見るほど不安になり、ストレスのリミッターが外れる。

風呂から慌てて上り、身体が温まっていない状態で上がったので、一瞬寒さで眩暈がし、その時もコロナウイルスの影響だと思った。心臓の音が大きくなり、鼓動がドンドン早くなる。助からない、死ぬ。そう考えると呼吸の仕方が分からなくなり、息苦しくなる。手足が震えだし、死への恐怖で思考がまとまらなくなる。胃が気持ち悪くなり、胃液がグッと上がってくる気がする。ドライヤーで髪を乾かそうとするが、頭の中がコロナウイルスで埋め尽くされており、他のことを何も考えられなくなく、何も手に付かない。

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