さあ、気ちがいになりなさい/フレドリック ブラウン

藤子・F・不二雄先生が影響を受けたフレドリック・ブラウンの短編集。amazonの評判がよく、カバーのデザインも良く、ストーリーも面白く、何てったって「さあ、気ちがいになりなさい」ってタイトルが素晴らしい。日本SF界、ショートショートのドン星新一先生が訳している。ここまで完璧な本はもう買うしかない。全部で12話のショートストーリーが収録されている。数ページで終わるものから少し長めの短編まで色々。全部読んだが、藤子・F・不二雄先生や藤子不二雄A先生が影響を強く受けてる感じがした。読みながらストーリーを連想すると藤子タッチの絵が脳裏に浮かぶ。「みどりの星へ」「ユーディの原理」「シリウス・ゼロ」といった特別SF要素の高い作品を読むと、「藤子・F・不二雄大全集 SF短編」を連想する。どの物語もどんなラストが待っているのか想像がつかず、最後の一行まで気が抜けない。一番面白かったのは、タイトルにもなっている「さあ、気ちがいになりなさい」。恐らく藤子・F・不二雄先生の短編で有名かつ名作の「気楽に殺ろうよ」は、「さあ、気ちがいになりなさい」をヒントにしたのではないかと勝手に思っている。