最近、元請業者の一番若い子と仲が良い。背が高く、関西弁で恐らく今年社会人。とても明るく活発で、積極的に働く姿勢は見ていて清々しい。しかし、新社会人ならではの勢いで行動する為、上司が苦い顔をする様なことに対してもガンガン責めていく。
そんな彼（R君）とたわいもない会話をしていた時のことだった。今、俺が立っている現場では作業員の休憩時間がわからず、俺が適当な時間に休憩に入っていた。しかし、とある日に作業員と合わせて休憩をとるように言われた。（天より下にありし者 交通誘導員 ２４３日目 因果応報 参照）それからは声をちょいちょいかけてもらうようにはなったが、作業員さんも忙しく声をかけられない状況が何回かあった。
そんなある時、何となく作業員さんが休憩を取っている様子だったので、自分も休憩に向かっているとR君とすれ違う。
R君「あ、休憩って言われたんですか？」
俺「あー言われなかったですけど休憩に入ってるようなので」
R君「声かけられなかったんですか？」
俺「え？あぁ…まあ」
R君「それは良くないですね」
その翌朝、R君は「休憩の件、言っておきましたので」と言い。作業員さんの会社の職長さんが、他の作業員に再度念入りに『ガードマンに声をかけるように』と徹底し始めた。R君は「何かあっあたら言ってくださいね」と言っていた。その日からは、常に作業員さんが「休憩です」と声をかけてくれるようにはなったが、如何せん気まずい。なんだか俺が元請けにチクって、誰も俺に声かけてくれないんです！！！とすねているようだ。
だが、今回のR君の発言により、ガードマンが休む場所を作ろう…という話が持ち上がり、椅子とパラソルが設置されることとなった。たかがガードマンの為にわざわざ準備してくれなくてもいいのに…。しかし、今の場所から車までは遠かったので、手軽に直ぐ休める椅子やパラソルは凄くありがたい。本音を言えばガードマンボックスってのが良かったんだけど、ワガママはよくない。
俺も今までの会社で積極的に色々行動して、白い目で見られたり、文句を沢山言われたりもした。上手くいったこともあれば、失敗に終わったこともあった。R君の場合は、まだ新入社員で自分の担当や責任のある仕事が少ないからこそ今回のような行動が出来たんだと思う。この先、自分の仕事が山積みになっても今回のように周囲の困りごとに目を向けられるようになれば確実にトップの人間になれるはずだ。俺は陰ながら応援している。
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