狂気のジブリ作品。なぜ、唐突にこんな作品が産まれたのか不明だ。魚の子であるポニョが、人間の子供になって大騒ぎする珍道中を描く。時代背景が意味不明、内容も謎だらけ。ジブリは、隠されたメッセージがあるとかよくネットには載っているが、俺はそういうのはあんまり興味がない。「崖の上のポニョ」を見て凄い思ったのは、ジブリが描く「子供の動き」だ。例えば、人間になったポニョがもう一人の主人公である宗介に抱き着くシーン。普通の演出だったら笑顔で走ってきて、抱き着くシーンだが、ポニョは「への字の口」の真顔で宗介に抱き着いてくる。子供本来の表情だと言える。他にも、家の中をドタバタと走り回るシーン、宗介が言った言葉をポニョが意味も分からず復唱するなど、子供の自然な言動や行動が素晴らしかった。「となりのトトロ」のメイも、サツキの後を追っかけ、同じ行動をして同じ言動を発していた。ラーメンを食べ終わる際、力を使い果たした時の2回、ポニョは眠くなる。その時の眠そうな表情がかなりリアルで、見ているこっちも眠くなる。東日本大震災の影響で(多分)地上波であまり見ない気がする作品だが、津波の描写が凄くリアルで怖い。波の動きを見ていると、東日本大震災の映像がフラッシュバックする。あんまり好きなキャラはいない。登場人物全員が、我が強くてワガママだ。そういう街なのかもしれないけど。
映画鑑賞37 STAND BY ME
名作との呼び声高い傑作だが初見。何も爆発しないし、痛快アクションもお色気も化け物のも出てこない。登場人物は、そこら辺にいるクソガキとバカな大人だけ。特に目立った特徴もない、そこら辺にいる人々。物語自体も、「クソガキどもが山へ死体を見に行く」という単調で普通の話。しかし、歴史的名作と呼ばれる価値がある。それは「懐かしさ」だ。圧倒的な懐かしさが映画の中にたっぷりと染み込んでいる。自分が「クソガキ」だった事を思い出し、クソガキの頃の自分を映画のクソガキに投影しながら、ニヤニヤクスクス見る最高の映画なのだ。汚い言葉を叫び、喧嘩も出来ない癖に度胸を試したり強がったり、実は誰にも言えない悩みをそれぞれ抱えていたり…。そんな甘酸っぱくもほろ苦い青春を思い出す、凄くいい映画だった。俺も友達3人で山に行って、友達の許可の元で教科書を燃やしてウインナーを焼いて食ったのを思い出した。まぁ、あれは中学生の頃だからもっと大人になれよって感じだけど。主人公のクソガキたちより1周り大きいクソガキが出てくるが、やっぱりクソガキは車+酒が入ると糞度が増すw車に乗りながら、郵便受けを次々とバットで破壊するシーンは爆笑必須!!クソガキだった皆様は見ましょう。
※写真が見当たらなかったので実家の猫(トラ)を張り付ける