世界中にゲロゲリゲゲゲを愛している人間が山ほどいるという素晴らしさを全開で感じることが出来るトリビュートアルバム。15年ぶりに発売された2016年リリースアルバム「燃えない灰」から、また長期間待たされるのかと思いきや翌年にリリース。しばらくはリリースを続けるようだ。俺も金がある限り集めたい。無理そうだけど…。本作は、世界中のゲロゲリファンによる完璧なコピー(悪ふざけ)が収録されている。かなりのクオリティでカバーされたものから中学生や小学生が騒いでるだけのようなものまで散々、いや最高‼どれもゲロゲリ愛が溢れている。全裸のオッサンが変なポーズで笑顔を決めている謎ジャケwというより謎じゃないジャケットがゲロゲリにはないわけだが。
毎回思うのが、意外とジャケットの中身は細かく書かれている。ジャケットでよく出てくる太った中年がお風呂に入ってる。一体どこから見つけてくるのか…。カバーって言っても「1,2,3、4ぉおおおっぉおぉぉぉお」のことだろう…と思っていたが、ちゃんとそれぞれ決まった曲をちゃんとカバーしてるじゃないかっww偉い‼というより凄い‼ノイズのコピーなんて最先端すぎる。
筋骨隆々のインディアンw「ART IS (C)OVER」の2は作成中って言われているが似たような感じなのか気になる。
いろんな国の国旗がズラリと並んでる。国の名前が書いてあったり書いてなかったりw世界中にファンがいるんだなーと思いながら眺めた。オリンピックみたいだな。それでは曲とバンドを紹介しよう。
1 Zero Song / Giht Shasie (0:50)
クロアチアのバンド「Giht Shasie」。2010年に解散したらしい。いかにもゲロゲリに影響を受けたような曲を作ってる。ノリノリのテクノ音だったり、笑い声が入ったり、時にはしんみりと聞かせたり、変な曲を大量生産。「Zero Song」は限定生産で19部しか出て無いようで俺も所持したことがない。持ってるゲロゲリファンが羨ましい。オマケも色々入ってるようだ。本当にタイトル通りのゼロソングなのかは不明。内容はライブのようでMCでゲロゲリゲゲゲを連発(編集?)し、その後に「1,2,3,4」を連発してドリフの笑い声が入る。
2 Water Business / Disforjia (0:31)
調べたが出てこなかった。リトアニアのバンドらしい。ちゃんと演奏してるw「Water Business」は「The Sexual Behavior In The Human Male」の1曲目。激しいスピードで畳みかける演奏がカッコいい。最後はドリフの笑い声で終わる。てか全部最後はドリフw
3 Shaking Box Music / You Are Noise Maker
/ Ghost Dad Starring Bill Cosby (0:22)
このバンドも見つからなかった。スペインのバンド。Bill Cosby(ビル・コスビー)って人はアメリカのコメディアンにいるらしい。そのビル・コスビーが主演のコメディ映画が「Ghost Dad」。なぜそれをアーティスト名にしたかは勿論わからないが、きっと大した意味はないはず。ちなみにビル・コスビーは、50人以上の女性に性的暴行をしたと言われてる。カバーしたのは、ゲロゲリゲゲゲ伝説の初作品「Shaking Box Music: You Are The Noise Maker」。100本の無音カセットが箱に入っていて、自分で振ってごらんなさい、音が出るでしょう?wというアレである。小型になって最近再発売(再箱?)されていたが、1万円を払えなくて買えなかった(´;ω;`)カバーでも「1,2,3,4」で勢いよく始まり、箱をブンブン振って最後は元気に「FUCK YOU‼」よくできましたw
4 Gangbang / Quentin Tarantino's Foot Fetish (0:12)
バンド名は「クエンティン・タランティーノの足フェチ」。メーカーインフォメーションで「特にオランダのおばあちゃんがアコギで「パンクの鬼」と化している様は必聴!」と宣伝されていたのが多分コレ。おばあちゃんの激しい「1,2,3,4」は確かに素晴らしいw本当にこのおばあちゃんが生粋のゲロゲリファンだったらマジですごい。「Yellow Trash Bazooka」の曲で意味は顔●。
5 Some Songs From Instrumental Disorder / Exile The Fucks (1:06)
見つかんなかったがカナダのバンド。爆音ノイズ「Instruments Disorder」をカバー。しかし、本家はこんなもんじゃない。頭がかち割れんばかりの轟音である。しかも170曲収録だが、どこで曲が変わってるのかさっぱりわからない。
6 Distortion Onanie / PISS (0:55)
アメリカのpiss(小便)ってバンドwこうなってくるとどっちがバンド名でどっちが曲名なのかわからんくなってくる。「Distortion Onanie」は、「Senzuri Monkey Metal Action」「Saturdaynight Big Cock Salaryman」「Recollections Of Primary Masturbation」の三枚で聞ける。「Recollections Of Primary Masturbation」は、ゲロゲリのアルバムが何枚分も収録されてるのでお得。パンクの鬼が全部収録されてるw
7 Boys Don't Cry X 2 / Jackychonfristike(0:55)
また得体の知らないアメリカのバンド。歌でも映画でも有名な「Boys Don't Cry」の2連発。かなりパンクの鬼っぽかった。パンクの鬼の中に収録されてても多分気が付かないw The Cureの「Boys Don't Cry」をカバーしたゲロゲリゲゲゲをカバーしたってことかw
8 Piano / River Bootleg / Michael Gillham(0:09)
やっとちゃんとしたミュージシャンが出てきたと思ったら9秒w何かブツブツジリジリって音がして終わりw多分「Piano River」ってカセットのカバーだと思う。以前YOUTUBEで見かけたような気がしたが今は聞けないみたい。ゲロゲリの山ノ内先生が絶賛しているSmell & Quimってバンドのメンバーでもある。雑音にAVの音をミックスしたり、CDのオマケにクビに縄を巻いたバービー人形を付けたりしている模様。どっちがオマケなんだw「Vis a Vis Audio Arts」でもカセットをリリース中。
9 Boys Don't Cry / Bungus(0:17)
安定のグラインドコアバンドBungus。コロンビアだそう。バンド名の意味はカビw1枚のトリビュートアルバムで同じ曲が入ってるってなかなかないと思う。パンクの鬼のようなアルバムが出てる。ただしレコード。
10 Gonorhea / Genderfuck / Dutch Wife Abc (Live) / Porreria(1:02)
ブラジルのハードコア、グラコアバンド「Porreria」。ちゃんと3曲それぞれを切り取って編集してくっ付けてるのが偉い。激しいライブの雰囲気が伝わってくる。結構アルバムもちゃんとリリースしているが、物凄く短くて速い。あとマークがいかにもグラインドコアって感じで好き。「Yellow Trash Bazooka」の曲だと思う。ダッチワイフABCはパンクの鬼か。
11 Boys Don't Cry / Noise Soneta(0:33)
なぞの1曲飛ばして「Boys Don't Cry」wどうなってるんだwインドネシアのバンド。色々と作品もリリース。日本の二次元が大好きに違いない。こんな萌え萌えのジャケットなんだからな。YOUTUBEのチャンネルも「MoeMoe Kyun!!!」だし‼絶対間違いない。何気に着ている服に「THE GEROGERIGEGEGE」って書いてあって爆笑。「Error (Don't Hate album)」のジャケットは、「William Bennett Is My Dick」の真似だと思うw
12 Anal Boxing / Minty 9(0:10)
パンクの鬼の名曲(迷曲?)をカバーしたアメリカのバンド。何を言ってるかほとんど分かんないwでもそれがゲロゲリっぽくもある。
13 party / WRONG(0:37)
「Mother Fellatio」のカバー。ハードコア・パンクバンドで普通にカッコいい。オーストラリアのバンド。子供と女性の優しい声からの激しいハードコアはまさにゲロゲリ。どっちかというと「Senzuri Power Up」に収録されてる「Gero-P 1985」に似てる。急に叫ぶ系の奴ね。
14 Untitled / Scap(3:35)
完璧なカバーに仰天Σ(・ω・ノ)ノ!これゲロゲリゲゲゲ本人じゃないの⁉タイトルがない曲は色々あるけど、これは「The Sexual Behavior In The Human Male」に収録されてるヤツ。あのアルバムはやっぱり名盤だわ。フランスのバンドらしい。それにしても完成度高い。
15 Rock'n Roll / Darty Dan+The Fuck Boys(0:50)
遂に名曲キターーーーーー‼「1,2,1,2,1,2」が「わんちゅわんちゅわんちゅ」になってるのも良い。アメリカのバンドで何者かはやはり不明。激しいパンクであった。
16 45rpm Performance / Hachimitsu Dave Bootleg(1:54)
非常に気になるバンド名だが、出身地がApple(林檎)ってマジでどういう事だwもの凄い破壊音?がねじ込まれている「45rpm Performance」をカバー。あれって何なんだろ。地下室みたいな場所で色んなものをぶっ壊してるような音…。かなり曲が似てた。同じ場所で録音したみたいだった。
17 Show Me Omanko / Qersty(5:23)
スウェーデンのバンド。元曲は「stomach RRR Bootleg」という手掛かりなしの作品に収録されているらしい。不協和音が響き渡る。
18 Her Name's On My Cock / Kowareta(5:35)
メルツバウ、マゾンナ、Incapacitants、非常階段などそうそうたる顔ぶれがそろったオムニバス作品「Extreme Music From Japan」の収録曲。タイトルからして日本のバンドかと思いきやオランダのバンドらしい。カセットは出してるらしいが詳細は不明。
19 11 Songs / Gutpunch(2:33)
「Recollections Of Primary Masturbation」みたいなことだと思う。イタリアのバンド。イタリア人もゲロゲリ聞いてるのか。
20 Song Of Yellow Trash Bazooka' Song Titles / Debotante(3:13)
変な曲。オッサンが何かわかんないけどノリノリで歌ってるwこれってゲロゲリのトリビュートなのか?なんだか即興っぽい。途中からもう一人オッサンがやって来てハモり出す。もうメチャクチャwあ、でもゲロゲリだから無茶苦茶でいいんだ。
21 Recycled Bootleg / Ron Stmachache(3:41)
「All My Best To You, With Love Juntaro」に収録されてる曲。アジア系ののんびりした曲で初めて聞いた時は普通に笑った。そして、意外といい曲wB面も同じような楽し気な曲だった。何でもありと改めて認識した。「Recycled」ってカセットも同様の内容らしい。集めきれん(◎_◎;)
22 I'm Not In Love / Light My Fire / Satisfaction / Boys Don't Cry / Sheena Is A Punk Rocker / Listen Lisse(2:47)
美人の女性がゲロゲリのカバーっていいね(*^^)v「I'm Not In Love (10CC)」「ハートに火をつけて (Doors)」「Satisfaction (R·Stones)」「Boys Don't Cry (The Cure)」「シーナー·イズ·ア·パンク·ロッカー (Ramones)」をカバー。パンクの鬼でカバーされた海外の曲全部。
23 Anal Beethoven / Blue Sabbath Black Fiji(2:03)
かなり良かったwメチャクチャカッコいい|д゚)激しい轟音が鳴り響く‼彼らのCDが欲しい。いろんなジャンルが混ざり合ってる感じでよかった。ボアダムスとかに近いかも。「Senzuri Champion」の名曲をカバー。バンド名のブルーサバスってブラックサバスから来てる?
24 Night / The Dicklick Brigade(2:19)
何だよこの曲‼くちゅくちゅぬるぬるねちょねちょ‼うるさくてたまらねーよ。こんなのカバーでも何でもねーよ。と思ったら完全にコピーできていました。ひたすらグチュグチュ言っているだけの気色の悪い曲を完コピ。酷い有様wわざわざパキスタンからww
25 Showa / Hammer Smashing Weaking's Bones(3:13)
伝説の「昭和」をカバーしたのは何とHammer Smashing Weaking's Bones。いやいや誰だよw検索しても出てこねーよw多分、オランダの君が代的な曲なんだろう。それが流れ、掃除機のような音がして、AVのような音が混ざり合う。これは確かに「昭和」だ。それにしても最悪wwいい意味で最悪ww
26 Ai-Jin (Live At Enoshima Beach Version) / Zach Mcelroy Q(1:25)
これは最初聞いただけでは全然意味が不明だった。テレサテンの曲でもなければ「愛人」が流れるわけでもない。バサバサ⇒シュッシュツ⇒カサカサ⇒ぶぉおおお。そう、これはAi-Jinをカバーしたわけではない。Ai-Jinのソノシートを江の島で燃やした伝説のライブそのものをカバーした曲なのだ。ある意味感動。
全て紹介できた。これが何になるのだろう。誰が見るのだろう。とにかく謎の達成感がある。何の意味があるか分からないがやり遂げたぞ。今後も個人的主観と正しいかどうか分からないゲロゲリについて研究していこうと思う。まだ紹介してない作品が沢山あるが、またの機会に紹介しよう。