太陽肛門スパパーンの関係者の方が見ているかどうかは分からないが、昨年のフジロックフェスティバル初出場おめでとうございます!!大ファンだと豪語しておきながら最近知って最近購入した「太陽肛門スパパーンと人間」。しかも大ファンと豪語しておきながら駿河屋で800円で購入するにわかっぷりである。太陽肛門スパパーンに関しては、過去に初期アルバム「馬と人間」、最新アルバム「アトミックサンシャインー河馬と人間 Original recording」と2回に渡って熱弁してきた。
本作はDVD付きでかなり強気のベスト盤であるが、CDがひしひしと伝わってくる「まだまだやりたいない感」がたまらない作品となっている。特にここ最近の籠池騒動などを中心とした安倍バッシングは熱を帯びており、恐らく太陽肛門スパパーン側からすれば「収録しきれないもっとCDを出させろ」と叫んでいるに違いない。
今回のアルバムに関して言えばセレクトが完璧。100点満点で言えば98点。これさえ聞いていれば太陽肛門スパパーンの有名どころはほぼ全部抑えたと言っても過言ではない。どの曲も俺が学生時代にMDが擦り切れるほど聞きつくした名曲ばかりで、懐かしさと切なさと心強さが溝川上流からゴミと一緒に流れてきたような背徳感を感じざるを得ない。全く知らない人間から「太陽肛門スパパーンってバンドが気になってるんだけどいい曲知ってる?」と生涯絶対に聞かれることがないであろう質問を受けた際は、黙ってこのCDをそいつの顔面めがけて叩きつけてやればいい。そんなアルバムだ。いや、どんなアルバムだ?
説明するまでもなくベスト盤であれば当然収録されている「1、哀愁グッドバイ」「2、女子高生組曲」「6、うなぎ屋」は入っていて当たり前だ。GLAYで言えば「口唇」「誘惑」くらいセットでお馴染みの曲である。俺が個人的に嬉しかったのは「5、よく見た見える」。これは太陽肛門スパパーンのセカンドアルバム「テロリストブッシュと人間」に収録されている隠れた名曲で、切なくも力強い男らしい一曲であった。大学時代にピアノをやっている友人と演奏をしたかったが、友情が決裂して夢はかなわなかった痛い想い出がある。「9、テロリストトランプと人間」は、「テロリストブッシュと人間」がトランプになったわけだが、これを聞くと「VIVA!USA」も聞きたくなる。あれも良いアルバムだった。一番最後に「10、青春!夢!仏教徒」をぶち込むあたり。これは本気で売りにかかってきているとわかる。
あえて、あえて言うなら、あくまで俺の個人的なワガママを言うならば「なんもなく、クリスタル」を「原子力は明るい未来のエネルギー」「大宮南銀 ホテル夕月 午後三時」に変更し、「VIVA! USA」⇒「テロリストトランプと人間」⇒「J-Pop輪廻転生」ってなってくると時間が足りなくなっちゃうんだよなぁ(;´・ω・)そういえば新曲も凄く良かった。「ミーナ、残照」は凄い良かった。もう是非購入していただきたい。太陽肛門スパパーンVS Only Love Hurts(面影ラッキーホール)の対バンがあれば親戚の葬式があっても見に行くんだが…。右翼街宣車がウロウロしそうだ。