※ネタバレ注意
今更クイーンかよ。世界中の人が思ったに違いない。俺がクイーンに出会ったのは、小学生くらいの時だった。NHKのハッチポッチステーションでグッチ裕三さんが、クイーンの替え歌を何回も披露していた。その時は替え歌でゲラゲラ笑っていて、曲の良さもクイーンの名前も知らなかった。
クイーンはジャンル不明なロックバンドだと個人的には思っている。俺はにわかファンなので、あまり偉そうに言うとガチファンの方に怒られそうなので、素人なりの感想を言わせてもらうと、凄く良かった。想像していた以上に素晴らしい映画だった。何より泣けた。クイーンを知らない人でも感動できたと思う。
クイーンの曲はどれも名曲だが、俺が一番好きなのは『キラークイーン』。何度聞いても痺れる。初めてアルバムで聞いた時、マジで全身に電流が走ったような衝撃を受けた。アルバムはもちろんジュエルズ。まるで高い洋菓子の箱みたいに上品な真っ白なジャケットに拳を振り上げるフレディの影…最高。音楽のジャンルだとこれは何だ?何て言えばいいのか分からないけど凄くいい。それが第一印象だった。
映画は、グダグダしていなくて簡潔で見やすかった。邦画の悪いところが全くなくて良かった(笑)感動するような場面は色々あったけど、フレディのお父さんが、難民の子供たちを救うチャリティーコンサートをすること知って息子を認めて抱き合うシーン。あそこはマジで我慢できずに泣いてしまった。コンサートへ行く後姿にそっと手を振る場面はグッとくる。
フレディの格好は誰がやってもクソだせぇはずなのに、なんでフレディが着こなすと何でもカッコよくて美しくなるのか本当に謎だ。後はラストのライブが激アツだった。物語的には終盤なはずなのに、時間が妙に残っている。…と思ったらライブの為に取っておいたんですね!!日本語訳の歌詞を見て、またまた惚れるぜクイーン!!ケンカしつつもメンバー同志凄く仲がいいのも好き。本当にいいバンドだったんだな。しばらく聞いてなかったクイーンを聞き直す時が来たみたいだ。
それからフレディが使う『退屈』と言う言葉。俺はとても印象に残っている。フレディは懸命に曲を作り続けていた。それは退屈にならないため、退屈は孤独で面白くない人生の象徴…俺にはそう感じられる。俺も退屈な人生はこりごりだ。激しく、熱くやりたいことをやり尽したい!!