2016年2月28日 祖父の入院先へ行く
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本来であればぐうたらしながら半ば永久的に眠る日曜の朝であるが、今日はちと違う。祖父が入院した病院へお見舞いに行くからである。病院は、俺の家から徒歩10分ほどの場所にある。いつでもカビゴンの如く眠り、ベッドから動かない嫁を無理矢理に起こす。「ingress」を起動させながら、近所を徘徊して向かう。スマホ片手にウロウロする我々は、異常者に見えるに違いない。ローソンではアイテムを拾えるのに、ファミマはなぜ駄目なのだろう?あっという間に病院が見えてきた。嫁が「何も持って来てないけどいいのかな?」と言いだす。そう聞くとそう思う。急に俺は何しにここへ来たんだろうと思い始めた。病院の正面玄関は、土日休日は閉まっており、裏の救急用玄関から入る。病室は5階と聞いていたが、「西5階」「東5階」と2種類。嫁は「どっちでもいいから適当に書いたら?」と言いだす。しかし、気になる。なんか、気になる。LINEで母親に連絡すると東とのこと。とりあえず手ぶらは宜しくないと思い、近くにスーパーがあったので、そこで花とチョコレートを購入した。花と手土産を持ち、ようやくお見舞いらしさが出てきた。病院に潜入。病院の空気は生ぬるく、通路を歩いているだけで体力が奪われていく錯覚に襲われる。気力や体力が減っている気がする。エレベーターを見つけられず院内を適当に歩き続ける。プリザーブドフラワーが置いてあり、以前の職場に思いを巡らす…おえええ。やっと見つけたと思ったら、このエレベーターは2階までとか言うふざけたことになる。結局、我々の求めていたエレベーターは入ってすぐの場所にあった。

4人部屋の奥が祖父のベッドだった。俺達がついた時にはベッドは蛻の殻だった。ドラマなら脱走を決め込んでいる場面だが、そこはやはり現実で、向かいのオッサンが「処理室に呼ばれて行きましたよ」と言っていた。ベッド周辺を見渡して、まずガッカリしたのは花瓶ないじゃん。漫画やアニメならあるのに。祖父が戻って来る。少し疲労が見える。手術跡を見せられたがなかなかにグロテスクであった。それにしても人間の能力は高い。とにかく退屈らしかった。親父が癌で入院していた病院に比べると、部屋も建物も新しく綺麗だが、娯楽が無いので非常につまらない。気が滅入るだろうし、余計な事も考えそうだ。祖父は、退院した祖母の話や、毎日お見舞いに来ている母親の話をした。ここでの母親は俺の母親ね。花は花瓶が無いのでもって帰る事にした。食べ物はなんでも食べれるし、寝るときに若干身体が軋むだけでシャワーも浴びれるし(入浴は駄目)順調に回復しているようだ。しゃべり疲れたようなので我々は帰る。何か食べて帰れと1万円貰ったが、コース料理でも食べろと言うのだろうか。

空腹になると目に映るすべての物がメッセージ…じゃなくて全ての物が食べたくなる。外食狂いの我々は食欲を我慢できない。自分の欲を抑制出来ないのだ。今日も「ingress」のアイテム欲しさに(もはや何をしているのか不明)歩き回っているとラーメン屋だった場所にステーキ屋が出来ている。店内には椅子に座って待つお客さんの姿がガラス越しに見える。画質の良いステーキの写真がデカデカと掲載された看板が食欲をそそる。が、嫁が肉を買ったと言うので食わずに帰宅。我々は勝利した。愛衣ちゃん大勝利!!!!!!!元ネタが分からなきゃ調べて下さい。

俺は、ネットでリサイクルショップ的な事をしているので衣料品が大量にある。うまいことポンポン売れていけば良いのだがそう都合良くは売れない。時 期がすぎればゴミだし、最初から見向きもされない困ったちゃんもある。俺は数週間後に引っ越しを控えている。詳細はそのうち語るが、今の場所から100キ ロ程離れた田舎に住む予定だ。その為、大量の衣料品が邪魔となる。「いつか売れるんじゃないか…」そんな亡霊に取り憑かれた俺は在庫を抱え、嫁に怒られや むを得ず売ることとなった。

車で20分程行ったリサイクルショップで、衣装ケース3箱(150着ほど)を持ち込む。買取の受付前にはすでに 大量の服やら遊具やらが台車に載せられた状態で順番を待っている。待ち時間は1時間半、ディズニーですか?古本屋が隣接しているので立ち読みをして待つ。 平本アキラの「俺と悪魔のブルーズ」の5巻を発見!!打ち切りになったと思っていたので非常に嬉しい。1時間程経った頃にようやく番号札を呼ばれる。買取 金額が四千円某。お返しの服が2箱。なんだか持ってきた時と同じなんですが…。本当に見たのかこれ?状態は確かによろしくないがいくら何でもなー。次回、 全く同じものを持っていく予定だ。

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