映画鑑賞13 けものがれ、俺らの猿と

dgdgsszdgggggggggg2俺の人生が滅茶苦茶に破壊されたのは全てこの映画のせいだ。中学生時代、こんな不条理な映画に出会ったばっかりに…。当時の俺が生きられたのは、シュール映画とギャラクシーエンジェルのお陰である。これが無ければ今の俺は存在しない。どうして、この映画を見たのか経緯は思い出せない。しかし、初めて見た時のインパクトは未だに覚えている。あまりの衝撃と難解な内容に、1週間のレンタルで3回も見てしまった。これを見てから「ねじ式」「殺し屋1」と映画を見続けたが、それでも「けものがれ」だと太鼓判を押せる。

dgdgsszdgggggggggg3

町田康の原作を実写化したナイス害による超シュールムービー。現実なのか夢なのか存在するのかしないのか。最初から最後まで意味不明、何の意味もないクソッタレなナイス害が主人公の邪魔をする。嫁に逃げられた廃人寸前の脚本家佐志(永瀬正敏)が、怪しい爺の映画の脚本依頼を受けたばっかりにキチ害な世界へ飛び込むという物語。鳥肌実、車だん吉、ムッシュかまやつ、松重豊、小松方正、監督は須永秀明。もうすでに危険な香りがするメンバーが、想像通りの危険な役柄を演じる。

dgdgsszdgggggggggg6

映画が始まり、ヘルメットを被った完全武装の佐志が「どいつも、こいつも、なめやがって…」と呟く。この映画は登場する人間全てが狂っている。言動も行動も異常、正しくなめやがっている。都合が悪くなると病気のふりをするボケているのかハメようとしているのか怪しい梶山(小松方正)、廃棄物処分場のホームレス(ムッシュかまやつ)と裏事情を知っていそうな金をせしめる謎の男(降谷建志)、俳句をしたりバーベキューをしたり刀を振り回して暴れまわる田島(鳥肌実)など、まともな人間が一人もいない。

dgdgsszdgggggggggg4

佐志はひたすら、このメンバーに振り回され、どんどん巻き込まれていく。巨大仏像を見に行くことになったり、警棒を持った男に拉致暴行されたり、気持ち悪い虫に腕を噛まれたり、喫茶店で焼きそばを作ることになったり、食べられない肉を強制的に食べさせられたり、オーケストラの集団にぼこぼこにされたり、正面から浴衣美女が沢山歩いてきたと思えば口からはソーメンを垂らしている。伏線は全くなく、全てにおいて意味がないので真剣に考えるだけ無駄である。

dgdgsszdgggggggggg5

音楽も素晴らしいことになっている。サントラだけでも神曲揃いの傑作集。映画の事は嫌いになってもサントラは買ってねーくらい気合の入っているメンバーが勢ぞろい。ロマンポルシェ、54‐71、ゆらゆら帝国、FOE、吐痙唾舐汰伽藍沙箱(とけだしたがらすばこ)、NUMBER GIRL、bloodthirsty butchers、ASA-CHANG&巡礼、PEASE PILLという豪華メンバー。作中では、正直何処で曲が使われているか不明なものも数多くある。

dgdgsszdgggggggggg7

吐痙唾舐汰伽藍沙箱は、ものすごい名前だが漢字変換をミスったわけではない。1970年代のアシッドフォーク系のバンドでサイケデリックな感じが凄くかっこいい。劇中では、鳥肌実が車の中でバナナを食べながら「君はだれなんだ」と言う曲を口ずさんでいる。NUMBER GIRLの田淵ひさ子が、解散後に入ったグループがbloodthirsty butchers。のちに田淵は、bloodthirsty butchersの吉村秀樹と結婚するが、吉村は急性心不全で46歳の若さで死去。ノイズ・ハードコアというような結構ガチのハードコアで超カッコいい!!

dgdgsszdgggggggggg8

ASA-CHANG&巡礼は、福島県いわき市出身で、東京スカパラダイスオーケストラの元メンバーであるASA-CHANGが結成した実験音楽バンドである。「けものがれ」の主題歌で、エンディングに流れる「花」という曲は全ての音楽をごちゃまぜにしたような得体の知れない化け物になっており、奇妙な本作をより不気味に締めくくる。アニメ「惡の華」の歌も作ったらしい。PEASE PILLは、浅野忠信が高校時代に友人と組んだバンドで、リコーダーをピロピロ吹いている曲w

dgdgsszdgggggggggg1

特典もたくさんあるwNUMBER GIRLの向井の手書きイラストが見れたり、キャラクター別名言集、どこでどの曲が流れているのかがわかるミュージックチャプターなど盛り沢山である。ちなみに鳥肌実のプチ演説会もあります。好きすぎてたっぷり書いてしまったが、何度見ても新しい発見があり面白い。「鮫肌男と桃尻女」が好きな人にはとってもオススメ!!と言うよりセットみたいなもんだね。普通の映画に飽きた人は是非ご鑑賞ください。新しい何かが見つかるかも!!