容赦のない日常を描く狂気の漫画家
世界には常識や法律がある。それと同時にアニメやテレビの中でも「やっていい」「やってはいけない」という暗黙のルールがある。最近の漫画は、いじめ、暴力等が当然になっていて、内容はより過激なものになっている。
なぜ、さくらももこ先生に関して語る前にそんな話をするのかと言えば、ももこ先生が狂気の漫画家だからである。先生の代表作は当然「ちびまる子ちゃん」だ。今の時代だからこそ過激な表現を自粛しているが、初期のアニメや漫画、短編集、他の作品はかなり過激だった。いじめもあるし、まる子がケンカに巻き込まれて流血したりもする。
ここが普通の漫画家とももこ先生の作品との違いだ。ももこ先生の作品は、『容赦のない日常』。通常漫画家が避けるであろう部分をガッツリやる。子供視点の単純な感想や思考、そして吹き出しで入る鋭いツッコミ‼素晴らしい。
ジャンル不明の作品
ちびまる子ちゃんは、りぼん1986年8月号に掲載されたのが最初らしい。りぼんは少女漫画だが、内容的にはサブカルチャー的要素をかなり含んでいるように思える。「コジコジ」のような作品を見るとネコぢるを連想してしまうし、花輪くん(花輪和一)や丸尾くん(丸尾末広)がエログロ漫画の有名人から命名しているのも何かある。時に恋愛、時にシュール、その世界観はジャンル分けするのが難しい。
作中では大事件が起きない。日常系なので当然だが、○○に行く、○○をする、○○にハマる等、ハッキリ言えば大したことをしない。お父さんと釣りに行くとか、ちょっとした何かが気になるとか、起きる展開も大したことがない。なのになぜこんなに面白いのか?それは、誰しもが小学生時代に感じた「あるある」なのである。そして、子供視点のあるあるの中に、大人視点のナレーション(キートン山田であり視聴者の代理)のツッコミが入る。未だに俺が「ちびまる子ちゃん」を面白いと思うのは
・まる子視点の面白さ⇒子供たちが笑う
・ナレーションのツッコミの面白さ⇒大人たちが笑う
これに尽きると思う。当時、小学生や中学生の時は、まる子の行動や言動に爆笑していたが、今はツッコミの方で笑ってしまう。天才は亡くなるのが早いというが本当だな。これからも「ちびまる子ちゃん」は、続くが奇妙キテレツな短編やエッセイが読めなくなるのは寂しい。
永沢君/さくらももこ
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2017年2月26日 XXめだまVSちびまる子ちゃん
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