アトミックサンシャインー河馬と人間 Original recording/太陽肛門スパパーン

以前「馬と人間」を紹介した劇団のような形態をとる20人前後の音楽集団「太陽肛門スパパーン」の新作。Taco(タコ)、暗黒大陸じゃがたら、Only Love Hurtsが好きな方にはマスト。それにしても、どれだけ待たすんだよ。俺が中学時代に買ってから15年近く経過している。こんなに待ったことはない。ひたすら待ち続けた15年は本当に長かった。しかし、内容は素晴らしい。待ったかいがあったってもんだ。

このジャケット裏を見て欲しい。これだよwさすがw後ろに見える原子力発電所がまた皮肉だな。とまぁジャケットを裏返しただけで満足できるCDなんてそうはない。これが誰なのかは説明するまでもないが、放射線マークのTシャツがこれまた酷い。

購入者に訴えたいメッセージが多すぎて帯がいっぱいいっぱいになるところが相変わらず良い。いつかOnly Love Hurts(元・面影ラッキーホール)と対バンとかして欲しいなぁ。タブーVSタブー。それにしてもあくどいなぁ。

歌詞カードもかなり酷い内容で、本当に発禁間違い。天皇皇后両陛下、震災や原発に関わった政治家、鉄腕アトム、経団連、吉田茂、アイゼンハワー、後藤健二さんの相関図を掲載。各個人の写真を完全に無断使用w間違いなく許可をとっていないこと請け合いである。ゲロゲリゲゲゲの昭和に付いてくるブックレットのような有様になっている。今なら籠池や森友学園のネタを派手にぶちかましたいのだろうが恐らく予算の問題だろう…くそ。曲名は下記。

I:原子力は太陽
1:なんもなく、クリスタル
2:地球に優しいオール電化、宇宙に優しい中性子、オーガズムトレーニング
3:原子力は明るい未来のエネルギー
II:原子力は肛門
1:大宮南銀 ホテル夕月 午後三時
2:課外授業ようこそ先輩、プール裏
3:深南部河馬追歌
III:ゲストのザ・ヒメジョオンの歌と演奏
1:御花畑
2:さよならするぜ、この俺に
3:非通知設定
IV:原子力は太陽肛門
1:ホテルアトラス お泊り女子会5名プラン
2:白河の関、湯川ガンショップ
3:のり子ラップ’15(越谷レイクタウン)

スパパーン慣れしていない方には頭が痛くなるような曲名だが、安心してほしいのは曲の内容の方が遥かに頭が痛くなるということだ。世の中へ対する不平不満を時に名指しだったり、比喩を使ったりする。個人的にオススメなのは「地球に優しいオール電化、宇宙に優しい中性子、オーガズムトレーニング」。わざとらしくイヤミったらしい感じが素晴らしい。「原子力降り注ぐ部屋で君と二人♪」「原子力漏れる染みる♪」というエロゲのような歌詞もキャッチーで愉快なリズムに乗せれば不愉快ですら心地よく感じる。歌詞や曲名は様々な意図や意味があるのだろうが、俺は頭も悪いし、追いかけるだけ時間の無駄だと思うのでバッサリ割愛する。もし気になるような異常者の方は是非購入を検討して欲しい。なぜなら購入しなければ次作が出ないからである。

太陽肛門スパパーンを聞いていると音楽は何でもいいんだなぁとしみじみ感じる。結局、リコーダー吹いて舞台をゴロゴロしていたり、適当な音に合わせて発狂したりしていても「何だあいつw」「バカじゃねーのw」「ウケるw」となれば結果的に『音を楽しんでいる』ので音楽と呼んでも良いわけだ。ある意味名盤。