日本にも色々と後味の悪い作品は存在する。自分が過去に経験しているようなトラウマが、より近ければ近いほど後味の悪さが自分の記憶と重なり合い、より嫌な気分になったりする。以前もブログで話したが、世にも奇妙な物語で「ネカマな男」っていうのがあってあれなんかは当時高校生の俺は眠れなくなるほど嫌な気持ちになった。
「闇金ウシジマくん」とかデカいコンビニコミックのグリム童話系は鉄板。「闇金ウシジマくん」は、本人が結構そうならざるを得なかったりするので自業自得な場合もあるが、そこまでするかとドン引きするような事も多い。現実味も凄くあるし、俺も含めてダメ人間は他人事じゃない。笑えないこともしばしば。「まんがグリム童話」のシリーズは中学時代に全部読んだ。陰湿、虐めの宝庫で後味の悪さも半端ない。はっきりとは覚えてないが、夫だか彼氏と浮気をしたのが見つかって(確か)、人柱としてキリストみたいに括り付けられて、村中の奴から石をぶつけられる奴がえぐかった。目玉取れてた気もする…。
そのうち何かの機会でたっぷり紹介するが、「世にも恐ろしいグリム童話 日本昔話」。これもぜひ見て欲しい。正義も真実もあったもんじゃない残虐非道な大人の童話がたっぷり収録されている。トラウマ必須の物語だ。これも中学時代だかに借りた。15歳未満は見れないw当時はビデオで、クラスメイト4~5人を家に呼んで鑑賞していた。「浦島太郎」の回が凄くエロい回で、おっぱいがいっぱい出てきて皆でヘラヘラ見ていたら母親が帰って来て非常に気まずい空気になったのを今でも覚えている。大人になった今、DVD化されていることを知り購入。今もたまに見ている。
後味が悪い感動もある。特に海外の作品で多い。しかも突き落とし型のヤツwまずはタイトルやパッケージに騙される。どれも後味が悪いとは思えない。酷い内容だとは到底思えない。ストーリーも至って順調に進んでいく。最初は危ない場面もあり、ドキドキハラハラ、悪い奴は良い奴で、誰よりも心が優しい。段々悪い場所も居心地が良くなり、嫌なあいつも心を許し、もうすぐハッピーエンド…ってとこで
ドーン( ゚_゚ )
……ちょっと待ってよぉ!!っというのが突き落とし型。特に海外映画は得意。ハッピーエンドに浮かれているド頭に金属バットをフルスイングしてくる。それを食らった瞬間、立ち直れなくなるくらい落ち込む。もう声が出なくなるくらい…。だからこそ名作なのかもしれないが…。個人的に「レオン」「カッコーの巣の上で」「グリーンマイル」が突き落とし型。他にも色々あるがパッと浮かんだのはこの三本。
女性に書かせるイジメ漫画は凄まじい。「こどものおもちゃ」は、ちゃんと読んでいないのでさっぱり内容は把握していないが、池でドロドロになっている女の子がザリガニを突き付けられているコマが衝撃的だった。あれは凄い。そして天下無敵の「ライフ」。少女漫画史上最強の「いじめ漫画」だと言える。毎回毎回、後味の悪い虐めが続く。ドラマにもなった有名作だが、俺は原作支持派。高校の頃に好きすぎて全巻新品で購入した。ドン引きされても構わない。リアリティもあり、内容も過激。「ビタミン」は「ライフ」を書く前の短編だと思う。同じようなイジメの作品で、最終回で卒業証書を真っ二つに破って体育館を笑顔で出ていく姿は死ぬほどカッコいいww「元気やでっ」は古本屋で働いていた時に読んだ。虐め物だが全然覚えてない。
最近また復活したらしい「笑ウせぇるすまん」。まさしく後味の悪さ最強クラス。一番最後の一コマ(太枠になってるw)が脳裏から離れない。全巻集めるために古本屋さんを巡り巡った思い出がある。アニメも漫画も何回見たのか分からない。伊東四朗のドラマはイマイチだったけど…。絵はドラえもんと変わらないのにこの恐ろしさは何処から出てくるのか不思議でならない。DVD-BOX欲しいけど4万~5万‼これこそドーーーーーン‼アニメはビデオで全部予習復習で見ているが、未VHS化された14話が収録されているという事で欲しい('ω')ノ過去の被害者が皆で集まって宴会やってる回とか見直したいなぁ~wあれ面白かったw藤子不二雄Aの「魔太郎がくる」、藤子・F・不二雄の「異色短編集」も素晴らしい。特に妄想の世界と現実世界が混同して、正常な世界に戻ったにもかかわらず混乱したまま上司を殺しに行く「気楽に殺ろうよ」は傑作w
天才の短編集はやっぱり天才。貴重な神作品を惜しげもなく収録している。仮面ライダーやサイボーグ009の著者である石ノ森章太郎の短編集「歯車」。日本の怪談からSFに至るまで、多種多様なストーリーが楽しめる。人気作とはまた一味違った空気が漂っており、内容も大人向け。変態系が好きな俺としては「遠い日の紅」「鋏」「海の部屋」「だまし絵」が好み。石ノ森章太郎が描く女性がまたエロいんだよなぁ。しかし、一押しは「JAM SAUSAGE」w最初から最後までブラックユーモアで超シュールで超ナンセンス。ザ・タイマーズやジョージ秋山も爆笑すること間違いなしの世の中を皮肉った物語。絶対必読‼幻の名作「マタンゴ」も収録。マタンゴって聞くと筋肉少女帯が浮かぶ。水木しげるの「畏悦録―水木しげるの世界」もかなりヤバめの作品が収録されてる。特に「血太郎奇談」「暑い日」は何度も読み返した。不快で不吉な水木しげるの短編集は、水木ファンの心をガッチリ鷲掴み♪「最初の米」も凄く昔に読んだはずなのに鮮明に絵が浮かんでくるから不思議だ。「赤色エレジー」は、林静一先生のアート作品集と言っても良いだろう。1枚1枚のコマが既に1つの作品となっている。小梅ちゃん、菓匠三全のイラストでもお馴染みのあの繊細で色気のある絵はまさしく昭和平成の竹久夢二…ってWikipediaに書いてあったw赤色エレジーは作品名で、これまた我々駄目人間の心を全て奪い去っていくようなトラウマ作品である。トラウマ作品ならではの「あーあの時あーしとけばいいのにぃ」が詰まっていて非常に歯がゆい。他の短編も面白い。過激でエロティックで危険なのに美しくか弱い、そして卑猥wwこれはアニメにもならないし放送倫理に確実に引っかかるww
海外にも後味の悪い作品は色々あるが、俺が推薦するなら「ぼくはお城の王様だ」。圧倒的に後味が悪い。気分が悪くなる。反吐が出る。燃やして捨てたい。読み終えた人は胸糞悪くなること間違いなし。ならない奴は逆に病気なんじゃないか?それくらい酷い。読んでしまったら遅いが、本当に読むのか悩んだ方がいい。それくらいとんでもない。内容を言ったら面白くないのでネタバレは避けるが、最悪な気持ちになること間違いなし‼ある意味オススメ‼