貧困魔境伝ヒヤパカ/山野一
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世の中は本当にモノ好きな方が多い。俺のクソみたいなブログからわざわざ漫画を買ってくださる変わり者の方がいるのだ。応援なのか哀れみなのかは、分からないが見てくださる方がいるだけで記事を書くモチベーションが爆上がり参上仕ります。まぁ、無理のない範囲で面白いと思った物はガンガン買ってください。一応勧めてるものは、個人的に凄く良いと思ったやつなので外れはまずないと思います。

そんでまあ今回も山野一先生の作品を紹介するわけなんだけども、実は俺勘違いしていたんだよね。貧困魔境伝ヒヤパカと混沌大陸パンゲアが、同じ本だと思って、すっかり読んだ気でいたんだけど全然別物でびっくり。最近、アフィリエイトで山野一先生の作品を買い漁ってる方がいるようなので、こりゃ紹介するしかない!!と判断して、さっそく買ったわけ。ちょうど駿河屋でセールやってたからラッキーだったよ!それでも3,500円したんだけどな( ノД`)シクシク…定価980円だぜ?

内容は、どうもこうもなく最悪(笑)いつもの通りの極悪非道っぷりです。何の救いもない感じを隠すことなく堂々と描いてるあたりが、逆に清々しい。嫌悪感で始まり嫌悪感で終わる。山野一作品は、大体下記のような展開で繰り広げられることが多い。

  • 貧乏人は、見た目が酷い、生活が酷い、主人公。
  • 金持ちは、心がない。貧乏人は絶対勝てない。
  • プライドが高い奴(特に勘違い女)は、酷い目に遭う。
  • ウンコ出てくる(笑)
  • 子供が大人びていて残酷。目が死んでる。感情がない。ねこじる。
  • ダメな奴は、一生ダメで報われない。
  • 人殺し、残酷な奴、非道な人間は、必ず幸せになって終わる。
  • 完全に作者(山野一先生)な主人公が出てくる。

簡単に話を説明していくと『人間ポンプ』は、『どぶさらい劇場』のカップル版って感じ。どぶさらい劇場だと生意気な女が、ボットン便所で生活するんだけど、人間ポンプだと男女で生活する。『きよしちゃん』は、全く同じような話が、『混沌大陸パンゲア』に掲載されてる。それに出てくる頭がイカレタ奴も名前がきよしちゃん。パンゲアの方が、見た目はパワーアップしている。鳥好きなので最後は気分悪かったわ。

あと印象的だったのが、『パチンコのある部屋』。蛭子能収の漫画に影響を受けたと本人も言っているくらいなので、この物語自体が完全に蛭子さんの漫画をイメージして描いているとしか思えない。というより漫画の中で、蛭子さんの漫画が出てくるしね(笑)ギャンブラーが無職になって、妄想の中でもギャンブルしまくるみたいなスゲー狂った話。

『星の博士』は、早見純っぽい話で、『のうしんぼう』は、完全に絵のタッチがつげ義春だった(笑)ねじ式、ゲンセンカン主人と似たようなコマが続き、ラストは市場大介みたいな感じで終わった。とにかくサブカル好きの変態にオススメの一冊。親や彼女や奥さんには絶対見つかるな!!エロ本よりヤバいからな!!むしろエロ本をフェイクで配置した方がいいかも!世も末!!

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