映画鑑賞18 Fando y Lis

vlcsnap-2016-09-10-15h32m09s280【ストーリー】
ファンドと恋人リスは、伝説の楽園タールを目指して旅に出る。しかし、足が不自由なリスを台車に乗せて進む道中は困難を極め、事ある度にファンドはリスを虐待する。

寺山修司の「さらば箱舟」を思い出した。「LA CRAVATE」の10年後に公開された作品。幻の楽園「タール」を探し求める男女の物語。男はヘタレで、頭の中が結構子供。女は足が麻痺している。メチャクチャに破壊しつくされた町で、燃えたオルガンを弾く男、壊れた街でタキシードやドレスを着て歌い踊る男女の姿がとてもシュールだった。黒焦げになったオルガンを柱で何度も倒すシーンはかなり謎w

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人形使いの男が見せる「僕の世界」で、リスはサーカスの裏の姿を見る。そこでは、欲にまみれる大人達の姿が映し出されている。寺山修司もそうだけど、サーカス(見世物)や障害者は何か異質だけど魅力的な何かがあるのかもしれない。ホドロフスキー監督の映画は必ず障害者が出てくるし、本人も障害者を愛していると回答している。

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聖母の像をぶっ壊したり、ビートルズ(らしき人達)の死体が穴に落っこちたり、キリスト(らしき人)が狂ったように歌い踊ったりとやりたい放題。シュールでエログロな展開だけど、海外なら受けるのかと思いきや、やはりそうでもなかったらしいw1968年アカプルコ映画祭で、2500人の観客が500人にまで減り、ホドロフスキー監督が死にかけたという話もある。この内容なら無理もない。

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最初はラブラブで幻の楽園を探す2人だったが、足のないリスにウンザリしてきたファンドは、リスに対して暴行を加えたり、罵詈雑言を与えたりし始める。典型的なDM男ですね。DM後のアフターケアが完璧にそれです。

トランプをしている3人の婆ちゃんが、卵をブン投げたり、ぐちゃぐちゃに潰しているのは何なのか意味が分かんなかった。映画の最初のサーカスが出てきたときに、女の子がサーカスの奴等に犯され描写の時も卵を潰す場面があったので、性的な意味なのかもしれない。ファンドが、婆ちゃんから逃げようとしたら「意気地なし」と言って卵をぶつけられたから、多分そうだと思う。

婆ちゃんから逃げると、いろんな美女がやってきてボーリングの玉みたいなヤツを転がしたり投げたりしてくる。100発100中でボールが当たり、ファンド は倒れてしまう。モテモテだなーファンドwぶっ倒れたファンドの前に穴があり、中にはなぜかパパが…(´・ω・`)ファンドとパパは抱き合うが、パパは美 女たちに抱きつきまわり、手を繋いで踊りながらどっかに行ってしまう。もう考えるの疲れんなコレ…

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何やかんやでリスの所に戻ってきたが、今度はニューハーフ・オカマ集団に囲まれる。この時の登場の音楽が、寺山修司の「田園に死す」でサーカスの時に流れる音楽と同じだった。オカマに囲まれている時の雑音が超カッコいい(^^♪真っ白い部屋を黒く汚しているシーンが入るけど、これは頭がいっいゃいましたってことなのか?意味不明…。

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その後に、「神の恵みを」とか言って献血をしてくる気味の悪い二人組などが登場する。幻か不明な母親が現れて盛大な葬儀。罰当たりなファンドはお気に入りの太鼓を壊され、リスを絞め殺してしまう。完全にお前が悪いけどね…。伝説の楽園タールは、この幻の世界の事なのかもしれない…と勝手に答えを出してみる。

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