マコなり社長が推薦していて、ネットや口コミでも評判が良かったので購入してみる。ブッダに関しては嫁と手塚治虫の漫画で読んでいたので、ちょっと予習済み。メンタルトレーニングってことで、別にメンタルが弱ってるわけでもないけど読んでみる事にした。ちょうど現場の作業員にブチぎれてしまったこともあり、タイトル通りに練習出来れば対策も練れるのではないかと考えた。
著者は仏教僧侶の方で、なるほど堅苦しくて読みずらい。あと文章が非常に読みにくかった。ブッダの言葉を引用したり、①②って番号振ってるんだけど、俺のブログみたいに文章をダラダラと作文みたいに書いてるので、まとまりがなくって読みにくい。もっと挿絵入れたり、図で表してくれた方が見やすいタイプの内容だったので残念。ガンガン読み進めるほど面白い内容ではないので、時間がない人にはあまりオススメ出来ない。
バーッと読んで勉強になったのは、
1、世の中の全ては妄想に過ぎない。
2、自分で判断してはいけない。
という点で、本の内容はこれが全てと言ってもいい。あ、あくまで個人的な感想で俺自身がタメになったと思ったのが、この2点ってだけだから。1、世の中の全ては妄想に過ぎないって言うのは、不安や悩みは実際に起きていないことが多いということ。こうなったらどうしよう、こうなったら嫌だなぁと思っていても、それは思っているだけの話で現実世界で起きている事じゃない。嫁が死んだら嫌だとどれだけ思っても、実際の嫁は生きているわけで、それは妄想に過ぎない。逆もそうで、宝くじが当たった時のことをいくら考えても現実世界では当たっていない。そういう、起こるかもしれないけど起こっていない事でいちいち落ち込んだり喜んだり一喜一憂するな…ってことが言いたいんだと思う。ようは妄想をしている暇があったら現実に目を向けろと言う意味なんだと俺は解釈した。
2、自分で判断してはいけない。これは、アイツは良い奴・悪い奴と自分で勝手に判断するな…というもので、これはかなり難しい。お前は他人の良し悪しを決めるほど偉くないでしょ?という意味のようだ。これに関しては人間として生きる以上避けては通れないと言うか、判断しなくなったらなったで人間としてどうなんだ?と思ったりもするわけで、一概に良いとも言えない。生きていくうえで判断は絶対的に必要だし、判断するうえで良いか悪いかを自分で判断しないと交渉も先へ進むことも出来ない。なんでも相手にゆだねるのも違う。悟りを開くつもりはないので、『相手のことを良いか悪いか決めるは止めよう』くらいの考えでいいだろう。
読者によって考え方やとら捉え方は違うだろうけど、俺はこの本を読んで、そこまでハッとはしなかった。要は相手に期待せず、相手のことを変えられると思わず、自分自身と戦えって事なんじゃないだろうか。10年以上会話して付き合ってる嫁とだってケンカするし、未だに理解できない点も多々あるが、相手は俺ではないので当然だ。この自分と相手との相違が人間関係のだいご味であり面白さでもある。何もかもを自分の思い通りにするのは、ただの独裁者だ。ただ、自分自身は変えられる。なので相手を変えようとせず、自分自身を変えてみろ…多分そんな感じじゃないかな。