久しぶりにレンタルで映画を借りたくなったので、何本か借りることにした。そして、巷で評判の『JOKER』を借りた。ついでで借りたので、別に特別見たかったわけではないが、あまりの衝撃に2回も見てしまった。
あらすじは全てパスして感想だけ言うと完璧。ストーリーとしての完成度が凄まじい。そして、主人公の演技力とカッコよさが半端ない。映画『タクシードライバー』の影響を物凄く感じる。貧困、病気、無職、周囲の人間に蔑まれ、馬鹿にされながらも母親を看護しながら懸命に、あくまで前向きに頑張っていく。しかし、性格の優しさや真面目さが彼自身を苦しめていく……。
物語が進行するにつれて、徐々にJOKERに感情移入していく。ここで視聴者自身がJOKERになれるかどうかが、賛否両論、どちらにつくかということになると思う。YOUTUBER、ニート、女子供には残念ながら(勝手な偏見w)分からないだろう。頑張っても報われない、普通の暮らしが出来ない、コンプレックスや屈辱、汚辱に塗れた経験がなければ、JOKERを理解することは出来ず、ただの殺人暴力映画という感想で終わってしまうかもしれない。
心が押し潰されそうになるくらい辛い。同じ階の女性が自分のことを好きでいつもそばにいてくれる…それが妄想だった。というシーンはゾッとしたし、具合が悪くなった。自分の好きな番組にコメディアンとしての自分が映り、喜んだのもつかの間、ネタが面白かったわけではなく、ただバカにされていただけだという悲劇。看病していた母親が、実は虐待されていた自分を助けていなかった。会社はクビになり、保護は打ち切られ、薬を買うことも出来なくなる。
会社がクビになった時、タイムカードを押してなかったと言って、タイムカードをぶっ壊れるまでボコボコにぶん殴り、爆笑しながら階段を降り、階段途中の文字をスプレーで消し、『笑うな』にしてから、クネクネと踊りながら、扉を蹴り上げて外に出るシーン。見てない人に説明するのが物凄い難しいんだけど、ここのシーン最高。気分が晴れる。
ちなみにどのシーンも名シーンなんだけど、全ての悩みや苦しみから解放されて、完全に壊れたJOKERがメチャクチャカッコいい。もう失うものがなくなったJOKERは、何もかもなくなった最悪な状況のはずなのに、どんな時よりも幸せそうに、生き生きとしている。特に母親を窒息死させてから、地毛を緑に染めるあたりからラストにかけての畳みかけが…
超!!!!!!!!!!カッコイイ!!!!!
今まで生きてきた中の不平・不満が大爆発し、それを番組で吐き捨てるシーンは、鳥肌もので超興奮!!!!若干勃起したくらいだ!!!マジで惚れるし、マジで震える!!!歓喜!!ダークサイドに完全に堕ちたJOKERは、堕ちた人間たちにとって永久不滅のヒーローだった!!これは、我々ダメ人間にとって名作と言わざるを得ない!!ヒーローなんてクソくらえ!!ヴィランズ最高!!っていう悪役賛歌の記事も書いています→映画鑑賞1 マレフィセント
最後の方のJOKERをテレビで見た人たちがより過激な暴動を起こしている時、ゲラゲラ笑っているJOKERが好き♡そして、事故で気を失っているJOKERを他の暴動しているピエロたちが車から引き揚げて救出してくれる、そして、そっからの立ち上がり、暴動ピエロたちとウオオオオオオ!!!!みたいなシーンが物凄く興奮してしまい。俺は大号泣。涙が抑えきれずに号泣しまくった。なんで、あんなに歓喜余ったのかわからないが、とにかく興奮したし嬉しかった(´;ω;`)
俺も映画を見た前日に辛いことがあったが、JOKERを見て頑張ろうと思えた。これは本当にいい映画だ。たくさんの人に見てほしい…。泣けた奴は次のJOKERやもしれん。あとマレーがムカついたんで殺された後はスッキリ、今夜は最高ですね♡